米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2012年10月20日土曜日

ゴイズエタにおけるファイナンス その1

どうも、Class of 2014のKeitaです。アトランタもすっかり秋めいて朝晩は白い息になるようになってきました。ただ、寝不足の頭をスッキリさせるにはとても良い感じです。


HP刷新・ブログ移行プロジェクトも終わり、来週月曜日からの試験に向けて気合を入れなければならないところなのですが、試験前になると今までやりもしなかったことをしたくなりますよね!片付けとか漫画を読んだりとか。。私の場合はyoutubeばかり見てます…。その一環では決してないですが、今回も気合を入れてブログを書こうと思います。


タイトルの通り、ゴイズエタにおけるファイナンスの授業を中心に書いてみたいと思います!「ゴイズエタってマーケティングスクールじゃないの?!」という声が聞こえて来ますが、ファイナンスの授業も強く推薦させてもらいます!


我々1年生は、年末まで必修の授業を受けることになりますが、年明けの春学期からは、選択授業が中心となります。私は金融機関からの社費で留学していることもあり、ファイナンスの授業を多めに取ろうと(試験勉強もせずに)考えているのですが、その充実してることといったらありません!!具体的にはコーポレートファイナンスのアドバンス、デリバティブ、不動産ファイナンス、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、ポートフォリオマネジメント等々豊富なラインアップ。また、自分自身としては必修のコーポレートファイナンスしか受けていませんが、これが非常に良い授業で、選択授業の質にも相当期待してしまいます。


ゴイズエタビジネススクールは、こちらにも書かせて頂いている通り、コカコーラのCEOであったRobert C.Goizueta氏の名を冠しており、その流れもあってか、マーケティングスクールとして名が知られているとの認識です。必修授業で我々のマーケティングの授業を受け持ったProf Ryan Hamiltonは当校を代表する教授の1人です。なお、我々が受けたマーケティングやファイナンスなどの必修授業の教授については同じClass of 2014のRockyが書いてくれていますので、宜しければこちらをどうぞ


ただ、ファイナンスも上記の通り、負けず劣らずの充実度で、選択授業の数はマーケティングと同じかそれ以上との認識です。私がゴイズエタの受験を行っている時には、アドミッションからファイナンスには近年非常に力を入れていると力説され、そのファイナンスへのコミットメントは、私が当校に決めた1つの大きな理由でもあります。現在のゴイズエタの日本人コミュニティを見ても、全13人の学生のうち5名が金融機関からの派遣者ですし、ファイナンスを学びたい方にも自信を持ってエモリーを推薦したいと思います。もちろん、マーケティングは充実してますし、両方をたくさーん勉強することだってできますよ…。


それと、以下、アメリカのMBAでファイナンスを学んで感じたことについて、2ヶ月しか授業を受けていない身で僭越ながら、少し書いてみたいと思います(どの学校で学んでも共通して言えることかもしれませんが)。


日本に比べて、格段に資本コスト(Cost of Capital)に重きを置いて授業していて、その違いから学びを得ることが非常に多いです。私は日本の金融機関において大企業のお客さまと日常的にやりとりをさせて頂いていたので、資本コストという概念は日常的に使っていたつもりなのですが、経済学でもファイナンスの授業でも初回の授業から、資本コストの話を熱弁され少し面食らったほどです。アメリカでは、会社は株主の持ち物という考えや直接金融市場が発達しており、他方、日本では会社は多様なステークホルダーの持ち物という認識があることに加え、間接金融が発達しているので、Cost of Capitalに対する考え方が両者で違うというのは普通といえば普通のことかもしれません。ただ、自分がこれまでに知っていたこと、考えていたことと違うことを知る、感じる、ということは非常に勉強になるなぁ、としみじみ感じます。


一方的に資本コストに重きを置いていることが凄い!と言うつもりはまったくありません。ただ、世界の不安定さが増していっている状況の中、どんな場所や組織で働いていても、これまでと少しでも違う見方や考え方を自分のお客さまと共有したり、築き上げていくことが重要だと思っています。特に当校では、「MBAホルダーに求められるものはambiguity(曖昧さ)と上手く向き合えること」という言葉が色々な授業で使われますが、とりわけ金融機関で働いている私としては、ファイナンスを通じてそういった価値を提供していければと思っているところ、MBAでファイナンスを学び始めたら、「今までと違うな!」と思うところが既に多々あり、これからエモリーでファイナンスの知識を更に深めていくことに大きな期待を抱いています。


後半は取り留めもなく書いて失礼しました。また、最後までお付き合い頂きありがとうございます。お伝えしたいのは、ゴイズエタはファイナンスを学びたい方にも非常におススメです!!ということだけです…。


柄にもなく真面目なことを書いてしまったので次回は遊びのことでも書ければと思います。

Keita