米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2016年7月1日金曜日

印象に残った言葉(日常編)

こんにちは、Class of 2017(2年制MBA)のKenです。既にうだるような暑さとなっている最近のアトランタですが、個人的には、とても長い日照時間を活用して、「朝・夕の比較的涼しい(と感じられる)時間帯にテニスやゴルフをしたり」、「日中に大学の室内プールやジムでトレーニングに励んだり」、「アパートの外プールで日焼けをしながら読書をしたり」、そして、「夜中に日本の教育ビジネスや人材ビジネスの将来像について突然真剣に考え始めたり」と、まさに「気が赴くまま」の学生生活(夏季休暇)を送っております。

こうした日々の中、先日渡米されたClass of 2018(2年制MBA)の方を歓迎するためのBBQが先週末に開催されました。今年の入学者数は、直近の二年間との比較においては減少してしまったのですが、それでも6名の方を新たにお迎えすることになりました。BBQの最中に新入生の方に自己紹介をしてもらったのですが、みなさんがユニークなキャラクターと明確なMBA生活での目標を持っており、「Class of 2016のみなさんが帰国して少し寂しくなった私たちのコミュニティも、再び以前と変わらない賑やかさを取り戻していくことは間違いない」ものと思いました。

さて、今回は、丁度自分も米国生活の折り返し(をやや過ぎた地点)を迎えたということで、唐突ですが、この1年間の日常生活等印象に残った同級生やこちらの人々の言葉(とそれにまつわる出来事)をランキング形式で振り返ってみたいと思います。

第3位:「すぐに戻るよ(I will be back soon)」
トイレ修理のために家に来てくれた技術者が放った言葉です。彼は午前中にやってきて、修理を始めてくれましたが、作業開始から数分後に何かを思い出したように立ち上がり、私に「すぐ戻るよ。」と声をかけ、そのままどこかへ行ってしまいました。彼が自分の工具を置きっぱなしにしていたこともあり、私も「すぐに帰ってくるだろう」と思っていたのですが、実際に戻ってきた時には既に夕方になっていました。彼に対して「その間何をしていたのか」と尋ねると、彼は特に悪びれる様子もなく、「実は他の修理をしていたんだ。こっち(私の家のトイレ修理)を始めた後に急に考えが変わったんだ。」と答えました。彼に対して「待っている間に外出ができずに困った」と不満を伝えたのですが、「ごめん、今度からは気を付けるから許してくれ。」と返され、「今後は、同様のケースの場合は、外出(中断)理由や戻ってくる時間について、しっかりとやり取りをしよう」と心に決めました。後日談ですが、この出来事(不満)をアメリカ人の同級生に伝えた際には、「そういうことはよくあるよ。別に彼を待ってあげる必要はないし、仮に彼が戻ってきた時にこちらが外出中であれば、また出直してくるだろう。」と言われ、更に驚かされました。

第2位:「俺たちは人生に疲れている(We are tired...)」
こちらは韓国人同級生(超大手韓国企業からの社費派遣)が放った言葉です。詳しい状況は忘れましたが、彼らとの初めてのランチ時に「MBAに来た理由・目的」が話題となり、一応、私は尤もらしいことを言おうかと思っていたのですが、彼は開口一番に「別にMBAがどうこうということではなく、自由な時間を持ちたいだけだよ。だって俺たちは過酷な社会人生活によって、人生に疲れてしまっているだろう?(趣意)」と言い放ちました。この言葉の内容そのものに対しては賛否両論があるかもしれませんが、個人的には彼の思いが率直に感じられた瞬間であり、勿論自分が日本で過ごしてきた労働環境と単純な比較はできませんが、「彼が過ごしてきた環境について、自分(の経験)では窺い知れない部分があるな」と素直に思いました。文面ではあまり伝わらないかもしれませんが、個人的には異文化との接触として印象に残った瞬間の1つです。


第1位:「私たちは、ただ、あなたたちと赤ちゃんをお祝いしたいだけなの(We would like to just celebrate you and baby)」
こちらには、ベイビーシャワーと呼ばれる、赤ちゃんの誕生を事前にお祝いする習慣があります。有り難いことに、私たち夫婦(と息子)も先日お祝いをして頂きました。当日は、現地の方々もたくさん参加をして下さり、本当に驚くほどたくさんの贈り物を頂きました。参加者の中には私たちとの面識が全くない方も相当数おり、彼らも私たちへの贈り物を当然のように準備をしてくださいました。後日、日本の内祝いの習慣を踏まえ、参加してくれたみなさんへのお返しについて、当日を取り仕切ってくれた中心者の女性に相談したところ、「お返しをする必要はないわ。私たちは、ただ、あなたたちと赤ちゃんをお祝いしたい(したかった)だけなの」と返されました。勿論こうした違いは文化の違いであり、何かを言うところではありませんが、私個人の思いとして、感謝の思いで一杯であり、また、現地の方々(と参加をしてくれた日本人コミュニティの方々)の優しさが心に染み入りました。

今回は、この1年間で心に残った言葉(日常編)を個人的な備忘録としての意味も込めて、いくつか述べさせていただきました。勿論、これら以外にも印象的なやり取りは多々ありますし、これからの後半戦も更に印象深いシーンに出会えるものと期待をしています。

日本では、いよいよこれから暑い時期を迎え、そして、夏が過ぎ去る時期と合わせて、アプライも佳境を迎えていくと思いますが、この夏がみなさまにとって充実の期間となり、無事希望の進路に進まれることを願っています。では!

Ken



BBQでの1コマです。 当日はやはり猛暑でしたが、たくさんビールを飲んで盛り上がりました!