米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2017年2月5日日曜日

留学生活の振り返り

こんにちは、Class of 2017TAKです。

長かったMBA生活も終盤に差し掛かり、卒業まで残り3ヶ月ほどとなりました。今回は、最後の投稿ということで、これまでの学生生活を振り返り、特に印象深かった授業、イベント等を幾つかご紹介したいと思います。

1. Entrepreneurial Private Equity
前期に受講したFinance系科目。PE業界への就職希望者に限らず、機関投資家や経営者を含め、広くMiddle Marketに於ける投資・Funding・リストラクチャリング等に関りがあれば、興味深い授業。毎回、General Partner、機関投資家、起業家など様々な立場のゲストを招き授業が行われるため、1つのケースに対しても、立場を変えることで多面的な視点から捉えることができ、非常に印象深かった。

2. Frontiers & Illiquid Assets
同じく前期に受講したFinance系科目の1つ。オルタナティブ投資の中でも特に、アート作品、再保険、森林など、非流動性資産を対象とした投資について学ぶもの。考慮すべきポイントとしては、株式・債権等の伝統的資産との(低)相関性、税務上のbenefit、万一の際のリスクヘッジ等の重要度が高く、加えてマーケットの透明性は極めて低いなど、自らが従来携わってきた事業投資とは大きく異なるため、(実務に直結する知見が得られる訳ではないが、)新鮮な内容であった。

3. Summer Internship
社費派遣生であってもサマーインターンを行う学生は比較的多く、自身も実際に米国内の某金融機関にて1月程インターンを実施した。米国人に混ざり、LBOモデルの作成やリサーチ業務等を行ったが、スキル面での学びに加えて、案件に対するアプローチ方法や意思決定プロセス等の面でも多々発見があり、貴重な経験を積むことができたように思う。

4. 短期交換留学プログラム
(プログラム内容については既に何度か本ブログでも紹介されているが)夏季休暇を利用してドイツでの短期交換留学プログラムに参加したもの。欧州内でも特にドイツについては、商慣習の点からも比較的日本に近い印象を受け、不確実性が嫌われリスクヘッジが好まれることが多く、意思決定のスピードを重視し柔軟に軌道修正を行う米国流の考え方とは大きく異なるように感じられた。英語の通じない生活環境ということもあり、非常に新鮮な気持ちでプログラムに臨むことができた。

5. 旅行
GBSでは、纏まった休暇が比較的多くあるため、これら休暇期間を利用して旅行に出かける機会には恵まれている。自身も家族を連れて様々な土地を訪れ十二分にリフレッシュすることができた。また旅行をする中でAtlantaの地の利を感じる場面も多々あった。Atlantaは、Delta航空のハブとして、国内外数多くの都市との間に直行便があり、更にカリブ海のビーチリゾートへも23時間程でアクセス可能である等、航空便の利便性が非常に高いため、(特に長時間の移動に苦労する)小さな子供を抱える家族連れには大変有難い。

以上、振り返ってみると、実務に追われる環境下では得難い多くの経験をさせてもらい、充実した時間を過ごすことができたように思いますが、一方で満足に時間を費やせなかった分野も数多くあり、改めて事前に充分なプランニングを行うことの大切さに気が付きました。特にこれから留学生活を開始される方々に於かれましては、節目ごとの目標設定をしっかりと行い、是非満足のいく2年間を過ごして頂ければ思います。