米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2019年4月8日月曜日

合格、不合格、Waitlist


こんにちは。Class of 2020SFです。
さて、この時期は日本人の出願が最も多い2nd RoundEmory的には3rd Round)の結果も出そろい、日本人MBA受験生のみなさんは長かった受験を終えようとしている頃かと思います。努力が報われた方も多いことでしょう。本当におめでとうございます。誰かが言っていましたが、その夢がかなったのは誰かのおかげじゃなく、皆さんがあえて風の強い日を選んで走ってきたことの結果だそうです。私が言うのも変ですが、誇りに思っていただければと思います。

一方で、第一志望からは残念な結果通知を受け取った方々も一定数いるのではないでしょうか?実は、私も昨年はそのような受験生の一人でした。そこで本日は、不本意な結果通知を受け取った方々に向け、私自身の経験を踏まえてブログを書かせていただきたいと思います。なお、ここに書かれていることはあくまで私個人の考え方です。異なる考えをお持ちの方は是非ともその信念を貫いてください。かの竹原ピストル先生もかく語っていますので。

1.志望校に不合格になってしまった方へ
中には、まるで人としてダメだという烙印を押されたかのように思ってしまう方もいるかもしれませんが、そんなことは決してないです。知ったような口をききますが、MBA受験プロセスは何とも不合理なものです。かなりのクソゲーです。今年度、我々の大学にもたくさんの受験生が訪れ、私自身も数々の受験生にお会いさせていただきましたが、蓋を開けてみると「話したときは、頭も切れるし、人格も素晴らしいと感じたのに」という方が合格者リストになかったりしました。(合格された方が劣っているという意味ではありませんのであしからず。)皆さんの良さを分からなかった学校側にも責任があるかもしれません。とはいえ、結果は結果、これからの動き方を考える必要があります。私個人の考えとしては、受験状況によっておすすめすることが異なってきます。

     私費受験の場合
本当に行きたかった学校と同じカテゴリ(e.g. ランキング、強み)に属する学校に合格しているのであれば、そちらに進学することでよいと思います。一方で、何かが心に引っかかっている方、状況が許す限り、再度挑戦をお勧めします。私は社費で学校に通っている身ではありますが、MBAは大変な投資です。その投資に見合うだけのリターンに自信がないのであれば、行くべきではないと思います。たしかにこの時期の1年は大きいですし、私も「少しでも早く海外での経験が欲しい」と思っていましたが、それでもやはりこの規模になると、勝つ自信のない投資に手を出すのは賢明とは言い難いと思います。受験生活から抜け出したい気持ちもあるかもしれませんが、一方で後悔の念はどうしてもぬぐい切れるものではありません。かの高名なバスケットボールプレーヤーも引退時このような言葉を残されていました。

「良い試合だった 全てを出しきったんだ 後悔などあるはずがない そんなヤセ我慢を コートの隅に置いて去るんだ」by 川崎市立新丸子高校バスケットボール部元キャプテン 千葉真一
出典: 「あひるの空」 ©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会

こんな想いをしないためにも、是非とももう一度気持ちを奮い立たせ、険しい道を進んでください。

     社費受験の場合
もしも合格している学校があり、そこが会社派遣のRequirementに沿い、他にWaitlistになった志望度が上の学校もないのであれば、仮に今は納得いっていなくても、そちらの学校への進学をお勧めします(それ以外選択肢がないかもしれませんが)。はっきり言って、MBAで学ぶことなんて学校ごとに大差ない(はず)です。というか、その気になれば本を買って1人で勉強できますし、今のご時世、無料の情報がInternetにいくらでもあります。学校とのフィットなども気になるかもしれませんが、むしろ、あらゆる環境にフィットできる人の方が価値があります。そんなことよりも、与えられたものをどうするかを考えることが大事だと思います。ちょっと違うかもしれませんが、皆さんご存知のリンゴが大好きだったあの人も「you can't connect the dots looking forward」と言っていましたし。

2.志望校のWaitlistになった方へ
ついつい前置きが長くなりました。以下、Emory含めてまったく裏の取れている情報ではないですが、実はここがこのブログの主題です。Waitlistになった方、とりあえず最悪の事態は免れたので、今落ち込む必要はないと思います。とはいえ、正直厳しい戦いが始まったのも事実です。Waitlistというのは、このまま何も起こらなければ不合格という状況です。ご存知かもしれませんが、学校は辞退者を含めて合格者を多めに出します。つまり多少の辞退があってもお鉢は回ってきません。特にRankingが高い学校ほど辞退の確率も減るはずですので、それだけ繰り上げ合格の可能性も低くなってきます。この点ばかりは、受験生にコントロールできるものではないので、祈るしかないと思います。しかし、おそらく学校はWaitlist内の受験生にも順位を付けています。この順位を少しでも上げておくこと、それが今出来ること、やるべきことです(ただし、学校が「追加エッセイなどを送ってくるな」と表明している場合はムチャしないでください)。具体的には、①何が足りなかったのか分析したうえで、②その部分が実は十分だということを学校にアピールする作業を行ってください。①が難しければ、この際全方位戦略も手です。以下に、よくあるアピール手法を記しますので、ご参考になれば幸いです。

    テストスコア更新(TOEFLGMAT
    その他英語力向上への努力(英会話、英語によるプレMBA授業への参加等の英語学習状況報告)
    その学校で学びたいこと(取りたいクラス、課外活動など)とその理由を詳しく説明(私は、志望校のとある教授の本を買って読み、「こういうことを学びたいけどどう思う?」というようなメールをその方に送って、そのことをAdmissionに報告したりしました。教授自身は結構冷たい反応でしたが。苦笑)
    クラスで貢献できる点の具体化
    (報告に値するものがあれば)Career Experienceのアップデート

酷な話ですが、これらの行動を取って学校に伝えたとしても、合格が得られる確証なんてものはどこにもありません。しかし、やらないことには始まりませんし、何より、避けられない後悔を極小化すべきです。何の役にも立たない言葉ですが、あえて言わせていただきます。最後まで頑張ってください。
(なお、このパートは真面目に書いているので、引用はありません。)

以上、長々と、かつ、玉虫色の駄文をしたためましたが、このブログを見てくださった方が、何か考え、感じるきっかけになれば幸いです。
あと、一応お決まりなので。
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