当校では2月末~3月中旬にかけてMid-Semester Moduleと名づけられた特別講習期間があります。
アトランタベースでEthics and Executive LeadershipやRedesigning Health Careなどの
集中講義を1週間受講して次の1週間を春休みとするか、
Travel Moduleを選択して2週間程度海外研修を行うか選択できます。
私は今年はインド研修を選択しました。
インドは日本から行ったほうが近いですが、職場に復帰してから2週間休暇を取得して
インドに行くことはほぼ不可能ですし、私にとっては文化の違いが想像できない近くて遠い国だったので
勇気を出して行ってみることにしました。
もともとTravel ModuleはInternational Studentが企画して同級生に母国を紹介するケースが多かったはずですが
なぜかこのインドトリップはベネズエラ人の教授の企画によるもので、インドにルーツがある生徒も
数名参加しますが、本当の意味でインドに詳しい人が誰もいません。
そのため慎重になりすぎている部分もありますが、現地で水や生ものや蚊にいかに気をつけなければいけないかということを
事前打ち合わせで散々情報交換し、Emory Clinicの行っているTravel Clinicにも全員必ず行くように、としつこく言われました。
今回は、そのTravel Clinicでの経験とVisa申請にまつわる手続きについて紹介したいと思います。
まず、Travel Clinic。
危険地域に渡航する場合に、必要な予防接種を行ったり、現地で気をつけるべきことについてアドバイスをもらうためのもの。
Emoryは医療でも有名なので、一度は足を踏み入れたいと思っていたもののこれまでは日系の医療機関にしか行ったことがありませんでした。
さっそく予約して行ってみると、まず驚いたのが病院ぽくないこと。
Travelについてのアドバイスも行うだけで通常の医療行為を行っている病院ですが、
日本の白い感じをイメージして行ったら全く異なり、むしろ学校に近い雰囲気。なにしろ消毒薬の匂いがしません。
そして呼ばれて行った場所は担当看護婦さんの部屋で、これが普通の事務室のようなつくり。
二人で一部屋でそれぞれの机があり、そこでインドにはどのような予防接種が必要か説明を受けます。
そしてこれまでの接種履歴と照合することになり、入学前にアメリカ渡航にあたって必要な接種を打って作成したものの、
一向に提出する機会がないな、と思っていた証明書を卒業目前にしてようやく提出。
結果B型肝炎の3回目とおたふく風邪の2回目をまだ打っていないことを追及され、
インドには必要ないけど打つことに。さらにインフルエンザの接種も勧められ、全部で6種類。
インフルエンザ、A型肝炎、B型肝炎、ポリオ、腸チフス、そしておたふく風邪。
一度に6つは無理なので今日は3つね、と言われ、左肩に2本、右肩に1本、その場で打たれました。
アメリカの注射は激しく乱暴だといううわさを聞いていたのでかなりびびっていましたが、
「そのアクセサリーかわいいわね」などと気をそらしてくれながらサクッと打ってくれて
概ね普通でほっとしました。注射のあとに貼ってくれる絆創膏が迷彩柄だったりハート柄だったり、
どこまでも病院ぽい雰囲気を和らげる演出が行き届いていて、感心してしまいました。
そして、ビザの申請。
実は非常に手間取っていて、渡航予定まであと4日の現時点でまだ受領できていません。
が、今後アメリカでインド行きのビザを取る日本人の方のために情報共有を。
手間取った原因のひとつは、インドのビザには出生証明が必要だったためです。
アメリカ人は誰しも出生証明という書類を持っているそうなのですが、日本人にはないので、
戸籍謄本を日本から取り寄せて、対訳をつけて提出してみました。
すると対訳はオフィシャルな機関に公証されたものでないと受け付けない、と受理されず、
日本領事館に相談したところ戸籍謄本の原本があれば出生証明を作成できる、とのことだったので慌てて駆け込みました。
インドではパキスタンルーツなどのある人にビザを発給するときはものすごく慎重になるようでそのため出生証明は重要書類なのだそうです。
私以外にも、グループで提出したところパキスタンルーツが疑われて審査に手間取っている子が一人いるために
グループ全員が申請して3ヶ月以上経過している現時点でまだビザをもらえないでいるケースもあり、
全員揃ってインドに行けるのか、まだまだ不確定な状態です。
無事インドに行けたら、その2を報告したいと思います。
では。
Class of 2011
MM