米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2012年8月18日土曜日

Goizueta1年制MBAの夏2

こんにちは。1年制MBAに通うClass of 2013のYukiです。



1年制のクラスは、先週で夏学期が終了し、今月末より、いよいよ2年制の2年目に合流します。今回は、夏学期全体を通しての感想を簡単に述べさせていただければと思います。



まず、あらためて授業についてざっと紹介させていただきますと、5~6月のBlock1は、会計や、統計などのデータ分析、経済学、組織論等が中心で、7~8月のBlock2では、ファイナンスやマーケティング、リーダーシップなどについて学びました。夏学期の授業は全て必修で、コア科目という位置づけですが、その中でも、Block1はより基礎的な内容となっており、Block2は、Block1で学んだことを活かす、より実践に近い内容という印象です。



授業全体を通しての感想は、大きく分けて2つあります。



まず1つ目は、チームの存在についてです。マーケティングのプロジェクトなどに限らず、ほぼ全ての科目で、個人課題に加え、チームとして提出しなければならない課題が与えられました。MBAはチームでの活動が多いとは聞いていたのですが、あらゆる科目でそれが共通している点が、私にとっては印象的でした。受験生の中には、会計や統計、経済学等については、すでにある程度学ばれている方もいらっしゃるのではないかと思いますが、MBAに入ってこれらの科目を学び直す意義は、世界的に活躍する教授陣から教えを受けられるという点に加え、優秀な同級生たちと議論しながら、チームとして答えをまとめていくプロセスにあると感じました。チームメイトから学ぶことも多かったですし、また、そのプロセスを経験することによって、座学で学んだ知識や理論が本当に身についていくように思いました。



2つ目は、アメリカにおける物事の考え方についてです。こちらでは、あらゆる事について、常に論理的な批評ができることが求められます。例えば、ある企業事例(ケース)について議論する際は、ケースで取り上げられている戦略や考えられる対応策について、教室内での発言をもとに、良い点と悪い点を徹底的に洗い出し、整理していきます。そのほか、例えばマーケティングのプロジェクトでプレゼンテーションをする際は、クラスメート同士でも評価を行うのですが、そこでも、良い点と改善点をフィードバックする必要があります。たとえ「良い」と思う場合でも、「なぜ良いと思うのか」「さらに良くなるにはどうすべきか」という思考が求められます。こうした授業での経験や、同級生たちとのやりとりを通じて、常に良い意味で批判的に物事をとらえ、積極的に意見表明できる能力の重要性をあらためて感じました。



怒涛のごとく過ぎて行った4か月でしたが、夏休みの校舎を1年制のメンバーで独占できるという特権もあり、思い出深く、また中身の濃い日々でした。