米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2013年12月27日金曜日

ゴイズエタにおけるファイナンス その3

どうもClass of 2014のKeitaです。


私は単身赴任で留学中のため、この冬休みは日本で過ごしております。既婚者の方は家族全員で渡米することのメリットももちろんありますが、日本的な雇用システムの中で配偶者のキャリアを途切れさせない、という意味などを考慮すれば、単身赴任での留学という選択肢もあろうかと思います。ちなみに当校Goizueta Business Schoolのあるアトランタへは、デルタ航空が毎日直行便を運航しているので帰省はかなりしやすいです。年末年始の航空券は決して安いとは言えませんが… デルタ航空のハブ空港としてのアトランタはこちらの記事をご参照ください。


さて、今回は秋学期に取りましたファイナンス科目を実際に受けての感想を書かせて頂きます。過去に、「その1」、「その2」をお届けしましたが、その2で履修開始時にご紹介した科目のうち、「Frontiers and Illiquidity in Alternative Investments」の感想です。


結論から申し上げますと、「アメリカで金融を学ぶ」という観点から非常に満足度の高い授業でした。世界で最も規模が大きく、機能としても発達した金融市場のアメリカにおいて、最先端の投資動向に触れることが出来ました。世界の他の国、地域ではなかなか深くは学べない内容なのではないかと思います。授業ではアート、再保険、代替エネルギーをIlliquid Alternative Investments(非流動性代替投資)として学びましたが、それらを通じて、他の資産の場合でも金融資産としてどう評価するのか、というフレームワークを学びました。そしてそのフレームワークを、ビットコイン、ウィスキー、中世の城等々に当てはめたらどう考えられるんだろう?といったことを検討しました。


また、その中でヘッジファンド、プライベートエクイティファンドの近年の動向やその戦略の収斂、またこの領域における(U)HNWIの増加などといった投資家環境についても学べました。


加えて、Dr. Mark Bellという先生(マッキンゼーや大手ヘッジファンドを経て、在アトランタのヘッジファンドのCIO)ご自身ももちろん大変素晴らしいのですが、その人脈からゲストスピーカーも大変に豪華です。ハーバードビジネススクールのケーススタディの主人公が現れたりしました。なお、先生はヘッジファンド業務もあってか日本には大変に興味を持っていて、幸いにして一緒にお寿司を食べに行ったり、隠し扉から入る会員制のバーに連れて行ってもらったりしたのも非常に良い思い出です。知的好奇心に溢れる方だからか、日本酒の製法やウィスキーについてかなり細かく聞かれたのには驚きましたが…


私自身、アジアのビジネススクールを検討したこともあったのですが、最新の金融投資環境について学ぶことが出来たことから、アメリカのビジネススクールに来て本当に良かったと実感できた授業となりました。金融で優れたビジネススクールは当校以外にももちろんたくさんありますが、当校のプログラムも自信を持っておススメできます。ファイナンスについて学びたいアプリカントの方々におかれましては、是非当校も選択肢の1つに加えて頂ければと思います。


さて、最後になりましたが、今年も残すところあと数日となりました。恐らく当ブログの更新はこれで年内は最後になると思いますが、読んで下さった方々には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。アプリカントの方々におかれましては、年末年始も不休でアプリケーションの準備等あろうかと思いますが、お体に気を付けて取り組んで下さればと存じます。年末年始もご質問等あれば、もちろん対応させて頂きますので、遠慮なくメーリングリストにメールをお寄せ下さい。


それでは良いお年を。

Class of 2014 Keita