米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2013年12月29日日曜日

セメスター交換留学(2013秋学期)

ご無沙汰しております、Class of 2014 のTです。

秋学期は、提携校とのセメスター交換留学プログラムを利用し、欧州MBA校に留学(留学の留学?)していました。
結論が先になりますが、「百聞は一見に如かず」、何事も実際に自らの目で見てみることで大変勉強になりました。先輩方同様に、交換留学は本当におすすめのプログラムです。
先輩方、同級生も、直近のこのブログにて多数の交換留学体験談(こちらこちらこちら) を書かれていますので、私も、自らの経験(主に行って良かった点)を簡単に書きたいと思います。
(あくまで、個人の感想ですので、参考までに。)  


学生構成 
   94%の学生が留学生という高比率、出身国も40ヶ国以上で、より多様性に富んでいます。(他欧州MBAも少なくとも8割以上は留学生と聞きます。)
   皆が概ね自国で大学の教養過程(大学教育も国によって大きく異なる)を終えているため、同じ教科書を読んで同じ授業を受けているにもかかわらず、そこから出てくるアウトプットの違いが大変興味深かったです。 (例えば、給与金銭交渉では、先進諸国、途上国学生そしてアングロサクソン、ラテン等々の違いがとても興味深かったです。金銭的要求、福利厚生&教育環境要求等々違いがありました。)
   さらに、先輩も書いてらっしゃるように、学生たちがより成熟して、落ち着いている印象を受けました。それは米国のMBA学生と比較しての平均年齢の高さ、職歴の長さといった具体的数値からも現れていると思いました。
   また、多くの同級生が慣れない異国の地での生活ということで、共に少なからず生活に不安を持つ仲ということもあってか、横のつながりがより深かった気も個人的にはしています。


エグゼクティブ授業   
   先輩も書いてらっしゃるように、一般的に、欧州MBAは、学生のビジネス経験に重きを置くため、仕事と並行でのMBA取得プログラムがより豊富でした。
   留学先MBAでは、その一つに、企業幹部向けのパートタイムのエグゼクティブMBAがあり、MBA学生の私も幸いにも最終的に受講を認めてもらいました。(「ダメ」とはルールに書いてなかったので、熱烈に交渉し、最後は半場強引に履修登録と。。。笑)。    
   当初、同級生のCVを見て、年齢、経歴の格差に少し愕然としましたが、結果的には、現時点ではMBA最高の授業となるものでした。
   今までの授業に比べてより視点が上がり、実際の企業幹部はどのように企業統治、意思決定等を行うか大変勉強になりました。また、会社は誰のものか?(株主?家族?国?労働者? 米国では当然株主。。。)という点の議論も、大陸文化、英米文化等々哲学チックな話も出てきたりと、多様な学生構成ならではの議論、学びがありました。  


教授構成   
   私が受講した授業のほとんどが、他MBA校からの客員教授?によって行われていました。(留学時期が選択授業学期ということもあると思います。)その為、「先週まで、欧州の他MBA校で同じくエモリーから交換留学に来ている学生を教えていたよ」なんて言う教授もいました。
   当初は、大学側の教授保持数の低さは「問題」では?と思っていたのですが、むしろ結果的には大変良い恩恵を受けたと思っています。なぜなら、教授に対する評価が直ぐに反映され、授業内容の変更のみならず、教授の交代スパンが早いということです。(客員であるため、評価ダメなら直ぐに首を切りやすいとか?笑。)
   また、学生の評価は数値、コメントともすべて翌年度以降の学生に公開されていましたので、授業履修登録には大変役立ちました。(生々しい罵声的なコメントもしっかりと見れる。笑。) 一度Tenureを取れば教授の雇用が守られている米国の大学から見て、このオープン差には驚きでした。



以上、あくまで個人的に感じた点で良かった部分を長々と書いてきましたが、、、

総合的に比較した場合には、先輩方同様に、どちらのMBAが優れている、ということはないと思います。
アメリカ文化に揉まれたいならアメリカMBAの方がいいと思いますし、より広く学びたいのであれば教授&学生の多様性の面からも欧州MBAの方がいいと思います。(←先輩のお言葉を拝借させていただきました。)

いずれも、個々人の留学時期、留学場所等で大きく変わると思いますので、先輩方もおっしゃるように、「両方経験してみてください!」というのが一番しっくりくると思います。


最後になりましたが、 受験生の皆様、卒業生の皆様、そして興味を持ってブログを読んで頂いている皆様にとって、2014年も素晴らしい一年になることを、在校生一同 祈念致します。