TEです。
本日遂に179名の生徒が集合し、class of 2016プログラムがスタートしました。
最初の授業はダイバーシティに関わる様々なスキットを見ながら全生徒で議論をする刺激的な体験でした。それもそのはず、今年のinternational割合はなんと43%となり、日本を含む東アジア、インド、南米、ヨーロッパ等から様々なメンバーが集まっています。また南部の学校らしい黒人の生徒も目立ちます。LGBTの生徒たちも皆の前で公表していました。
このような多様性豊な環境でどのような経験ができるかとても楽しみではありますが、その話は今後のメンバーに預けるとして、今回は7月にGoizueta Business SchoolのDean(学部長)に就任したDr. Erika Jamesについて紹介したいと思います。
彼女はGoizuetaが持つダイバーシティの象徴であり、近年の成長に更なる弾みをつけるため、大学スタッフおよび我々学生も、彼女のリーダーシップに大きな期待を寄せています。
バージニア大学で長く教鞭をとっていた経歴からとてつもなく怖い女性をイメージしましたが、若々しく、声のトーンが優しいとてもチャーミングな女性でした。彼女は講義の中で、「トップMBAスクールの中で知名度が低い」ことを認識し、ブランディングに注力したいと語っていました。
Erikaのような若く実績のある黒人女性を招聘したことには、以下の狙いがあると思います。
1)認知度の向上
前述の通り、「トップスクール初の黒人女性Dean」であることから、この数日間もnewsweekなど様々なメディア対応に追われています。また、ビジネススクールがマイノリティや女性にとっての選択肢になるようどう変化を生み出せるか、MBA界が注目をしています。彼女の露出が増えることで、大学としても自身の良質なプログラムをアピールする機会を増やすことができます。
2)財政基盤の強化
金融危機以降、多くの大学の財政基盤は依然として厳しい状況であり、企業等からの資金調達はDeanの最も重要な任務の1つとなります。そのため、学校はMBAプログラムをより充実化し、地元企業との結びつきをより強めたいと考えています。Erikaは前職のバージニア大学MBAのエグゼクティブプログラムを全米ナンバーワンに導いた実績があり、アトランタにある全米有数の企業(コカ・コーラ、デルタ航空など)を積極的に訪問し、プログラムへの参加や資金援助を呼びかけています。これらの企業とは既にhands on系プログラムでの交流はありますが、更なる人材交流が進めば学生の我々にとっても大きなメリットとなります。
Erikaは最後に、「まずは一人一人がGoizuetaでの経験を外の人達に共有してほしい」と語りました。まさにこのブログもその目的を遂行するためのツールであり、期待を大きく上回るエモリー大学/アトランタの環境について情報発信できることを嬉しく思います。
P.S. ちなみに、皆さんが学校紹介映像等で見る黒人DeanのBrian Mitchellは2-yearプログラムのAssociate Deanです。ちなみに映像の彼は少し怖いイメージですが、”Hey, Takashi! ”と肩を組んで挨拶をしてくれるとてもフレンドリーかつ包容力のある人物です。面接やイベント等で会う機会があればぜひ話をしてみて下さい。