米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2015年10月17日土曜日

GBSでの3ヶ月


こんにちは、TAKです。10月も半ばとなり、ここAtlantaも朝晩はずいぶん肌寒くなりました。
さて今回は、Atlantaに来てからの私の3ヶ月間を振り返り、生活面と学習面夫々の簡単なご紹介をしたいと思います。皆様の学校選びの一助となれば幸いです。

1. 生活環境
私達学生の生活圏でもあるGBS周辺は、良く言えば都会的側面と自然環境が適度に融合している地域であり、生活面に特段に不便を感じることは少なく、一方で高層ビルに囲まれた都会の喧騒からも離れた、過ごしやすい環境であるように思われます。日常生活の移動手段としては、車に加え、鉄道・バス・タクシー(Uberという所謂白タクがここアトランタでは特に普及しています)等も一通り整備されており、私も未だ車を所持しておりませんが、何と生活できています。また、水道・電気・通信等のインフラ関係では多少のトラブルは見られるものの、私個人としては、大きな抵抗を感じることなく新生活に馴染むことができております。

2. GBSでの学び
最近の記事と同じ様な内容が続いてしまいますが、丁度一部のコア科目に於いては全授業が終了するタイミングでもあるので、ここではMBA科目の中でも一般に馴染みの深いMarketing と Financeのコア2科目について、①履修内容/授業構成 及び ②授業を終えての所感 を共有させて頂きます。

a) Marketing Management
<履修内容/授業構成>
  授業数は、1.5時間 / 回 × 全20回、週2回の授業が2ヶ月半程続いて履修完了となる。前半の1月程度は市場(Customer)の理解(市場分析ツール・実例の紹介、Customer Valueモデリングのためのフレームワーク紹介等)について。残る後半の授業では、主にマーケティングミックス (4P) について。
 授業は通常、教授からのスライド・ホワイトボード等を用いた所謂講義と、クラス内での意見交換から構成される。例えば、教授がある価格戦略について一通りの説明を行った後に、クラスメイトが実務での経験談を提供したり、簡単な考察を加えたりするもの。尚、意見交換の題材としては、教授の紹介するマーケティングツール・戦略の他、事前課題として毎回課される所定の読み物(Harvard Business Reviewやcase等)についての考察等も取り上げられる。
 授業外に課される課題には、個人課題(5つ)とチーム課題(2つ)があり、主たる内容としては、個人課題ではCase studyを通してのマーケティング理論に対する理解の確認、チーム課題ではマーケティング分析の実施。
<所感>
 マーケティングの基礎科目として位置付けられているため、一通りの基礎的なマーケティングツール・戦略を紹介されるが、マーケティングバックグラウンドのない私には初めて耳にする用語も多く、学ぶことは多かったように思う。特に、クラス内での意見交換の場や、マーケティング分析を行うチーム課題では、マーケティングバックグラウンドを持つ生徒の貢献度が高く、コカ・コーラ社などでの実務に基づく、現実の様々なマーケティング戦略について触れる良い機会であった。
b) Managerial Finance
<履修内容/授業構成>
  授業数は、Marketing Managementと同様、1.5時間 / 回 × 全20回、週2回の授業が2ヶ月半程続いて履修完了となる。履修内容は、前半は主に「現在価値の概念」、「Bonds及び株式の現在価値評価」について。中間テストを挟んで後半が、WACCを用いた現在価値評価について(β、CAPMを用いた株主資本コスト、負債コストの理論・計算等)。
 授業は、(バックグラウンドの無い人には全く馴染みのない)ファイナンス理論の基礎科目ということもあり、教授からのスライド・ホワイトボード等を用いた講義形式が主たるもの。クラス内での意見交換は必ず求められるものの、各自の実務経験の共有というよりは、授業で学んだファイナンス理論に対する理解の確認を目的としたものが多い。
 授業外に課される課題には、個人課題が6つあり、問題に対するアプローチについては、個人課題乍チームメイトとの協力も求められる。課題の内容は、DFCを用いた現在価値評価等の計算問題が主。
<所感>
 取り扱う内容は、ファイナンスの基本的なものばかりであり、多少なりとも実務でファイナンス理論に触れている私には、目新しいものはなかったように思われるが、講義では特に、公式を機会的に暗記することではなく、理論に対する理解に焦点が当てられており、理解が曖昧であった部分の確認も含め、ファイナンス理論の基盤をつくる良い機会であった。

3. 最後に
以上、雑駁な内容になってしまいましたが、当校に興味を持って当Blogを訪問して下さった皆様に対し、少しでも有益な情報提供ができましたでしょうか。

最後に、Class of 2018に2nd ,3rd Roundで出願予定の方々は、通常業務に加えて、スコアメイキングやエッセイ作成も佳境を迎え、多忙な毎日をお過ごしのことと思われますが、風邪など引きませんよう、くれぐれもお気を付けください。(因みに、私は目下、中間試験前に体調を崩し、心身共に疲弊しております)

TAK