米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2015年12月7日月曜日

アトランタの愉快な仲間たち

こんにちは。Class of 2016 のYuta です。

MBA留学の醍醐味として、ネットワーキングを重視している方も多いと思います。その際、まずチェックするのが各校の「クラスサイズ」だと思います。この指標はアクセス可能なネットワークの規模を考えるにあたって一定の示唆を与えるものではありますが、実際にはどの学生もクラスメイトだけと交流して2年間を過ごすわけではなく、それぞれがより広義のコミュニティに属して学生生活を送っています。今回は、私がアトランタで出会ったクラスメイト以外の「仲間たち」を紹介したいと思います。

①エグゼクティブMBAのアダルトな仲間たち


GBSは2年制MBA以外にも1年制プログラムやイブニングプログラムを提供していますが、いずれも20代の学生がメインで、良くも悪くもまだ大学生的な雰囲気を残しています。一方、エグゼクティブMBAの学生は30代後半で Managing Director 手前という学生が多いように思います。私はマクロ経済学の授業で Teaching Assistant として彼らの試験の採点や補講を行っています。普段の講義も一緒に聴講しているのですが、フルタイムMBAを上回る活発な議論に刺激を受けています。年齢のせいか、講義が長時間に及ぶと疲労感がみられる気もしますが、各業界での経験年数が長いので非常に専門的な議論ができるのは大きな利点です。私の場合、資産運用業界に特化したコンサルというニッチな領域で働いている学生とのコネクションができましたので、これを利用して米国とアジアの資産運用業界における人材戦略の違いにフォーカスした自由研究を行おうと思い、準備を進めています。

以下にGBSのエグゼクティブMBAの出身業界を示したチャートを添付しました。これだけ多様な人材が働きながらGBSのキャンパスに通えているのは、アトランタが特定の産業に偏ることなく、バランスのとれた経済発展を遂げてきた結果であると考えられます。


②アトランタ経由で全米に散って行った仲間たち


受験生の方の中には、キャンパスビジットを検討されている方もいらっしゃると思います。時間的な制約からビジット先を絞り込むのに苦労される方も多いかもしれませんが、世界一の乗降客数を誇るHartsfield 国際空港から車で30分の距離に位置するGBSは、タイトなスケジュールの中でも比較的気軽に立ち寄っていただけているように思います。希望される受験生の方には在校生が分担して意見交換の機会を持つようにしていますが、私個人としてもこれまで10名程度の受験生の方とコンタクトさせていただきました。結果的にGBSに進学された方も、そうでない方もいらっしゃいますが、多様なフィールドで活躍し、同じ志をもって渡米してきた(将来の)MBAsと利害関係を超えてじっくり話ができるのも、また貴重な経験だと思います。



③アトランタの自由すぎるチビッ子たち

GBSのClass of 2016, 2017の日本人学生は既婚者が多いのですが、これはアトランタの良好なQuality of Lifeが既婚の受験生を惹きつけている結果だと思われます。私も妻と二人で渡米したのですが、その際に日本で教員として働いていた彼女のキャリアを中断させることになってしまいました。この点について、申し訳ないという気持ちを私自身ずっと抱えていました。

しかし彼女はこうした環境にめげることなく、今では現地で知り合った友人から紹介してもらった小学校でボランティアをしています。その学校ではMontessori Method と呼ばれる、生徒の進度に合わせた自由度の高い教授法が採用されており、日本の小学校とはかなり雰囲気が異なるようです。ともあれ、妻に教育者として貴重な経験を与えてくれたアトランタのチビッ子たちに感謝していますし、また厳しい環境にありながら自ら道を切り開いた妻を見て少し驚くと同時に、とても誇りに思います。

受験生の皆様の中にもご家族のことで悩んでいらっしゃる方がいるかもしれません。それぞれ事情が異なると思いますので軽率なことは申し上げられませんが、とりあえず飛び込んでみたら思わぬ道が開けることもあると、私自身は実感しています。




私の留学生活もあと残すところ5か月となり、このブログを書くのは今回が最後となりました。受験生の皆様がMBA留学を通じて沢山の素敵な仲間と出会い、また自分やご家族の新たな一面を発見されることを心よりお祈りしております。

Yuta