米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2015年12月28日月曜日

Healthcare Concentration @ Goizueta

Goizueta Business School特徴の一つはHealthcare分野の強さである。Emory Healthcareは16,000の従業員、200箇所以上のヘルスケアプロバイダーを有するジョージア州最大、全米でも有名なNonprofitヘルスケアネットワークである。代表的な組織は以下となる。The Emory Clinic, Emory University Hospital, Emory University Hospital Midtown, Emory Wesley Woods Geriatric Hospital, Emory Healthcare, School of Medicine, Nell Hodgson Woodruff School of Nursing, Rollins School of Public Health, Winship Cancer Institute, Yerkes National Primate Research Center。以前、Emory UniversityとGeorgia Technologyが共催したHealthcare Innovation Programを紹介したhttp://goizueta-japan.blogspot.com/2015/01/emory-universitygeorgia-tech-healthcare.html。今回、これまでに履修した或いはこれから履修するHealthcare関係コースを紹介する。
 
Healthcare Consultancy (2014Fall)
このコースはヘルスケア分野のコンサルティングプロジェクトである。教授はRollins School of Public Health及びGoizueta Business Schoolに教鞭を執る、米国のヘルスケア改革及びHealthcare Financeに詳しいDr. Steve Cullerである。クラスサイズは30人ほど、ほぼ100%のクラスメートは病院、保険会社、医療機器、医療コンサルティングの経験者である。教授は三つの病院コンサルティングプロジェクト(薬局Operation最適化、Non-show問題の解決、小児病院の経営改善)を提案し、各自が自分の興味のあるPJを選べる。私が選んだのは小児病院の経営改善PJである。 チームメートにCMS(Center of Medicare and Medicaid Service)コンサルタント、病院コンサルタントなどの経験者があり、私以外は全員アメリカ人である。病院側はこのPJをとても重視し、病院のCEO及びCFOが毎週一回の例会に参加する。コアセメスターのMP(Management Practice)コースで学んだフレームワーク及び理論を利用し、病院現場のFinancial及びMarketing dataを分析し、最終的に経営改善策を提案する上、Financial Impact (Breakeven Analysis)を試算した。この授業のいいところはコアコースの理論を実際のコンサルティング問題にリンクさせ、標準的なコンサルティングの流れを経験できることである。
 
The Business of Healthcare (2014Fall)
 
  同じくSteve Culler教授のコースである。米国の医療保険システムに興味を持つ方に強くお勧めするコースである。このコースを履修するにはある程度米国の医療保険システムの基礎知識が必要である。コースの重点は米国医療システムの基本を紹介することではなく、病院などの医療機関の実例を用い、どのようにして米国の医療改革が成功できるかの議論がメインテーマとなっている。従って、コースデイスカッションは医療システムの基本を知っていることを前提に行っている。米国の医療システムの現状、問題及び改革実例などの議論はこのコースのバリューである。また、チームプロジェクトは病院のBilling systemに関する内容が多く、ある程度の専門知識が必要である。
 
Pharmaceutical Economics&Policy (2015Spring, Rollins School of Public Health)
 
 
  Rollins School of Public Healthのコースである、製薬会社出身者の私には内容が若干簡単だが、Pharmaceutical Industryに興味のある方にはちょうどいいと思う。特に、米国の薬価システム、医療経済学の考え方、製薬業界に及ぼす医療改革の影響などはとても聞く価値のある内容である。また、ビジネススクールのコースと異なり、チームワーク及びParticipationが要求されず、リラックスに履修できるコースである。
 
Product & Brand Management in Healthcare (2016Spring) 
  2016春セメスターに履修する予定である。クラスメートの評価がとても高い。シラバスの一部下記に示された。