米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2016年1月11日月曜日

Goizueta Business Library

Class of 2016 Michiです。

今回はGoizueta Business Libraryの特徴・利点について紹介させて頂きます。

まず、簡単にWoodruff Libraryについてご紹介します。Woodruffは大学全体の図書館です。非常にきれいで、勉強するには絶好の環境です。明文はされていませんが、場所によって、チームワークをできる場所、自習する場所、読書する場所、ホワイトボードに書きながら学習する場所等が別れています。また、年間を通し、ほぼ24時間365日開館しています。




Goizueta Business Library(以下GBL)は、Goizueta Business Schoolの保有する図書館です。Business Schoolの校舎ではなく、Woodruff Libraryの一階、入口近くに位置しています。



私の考えるGBLの利点は、主に以下3つです。

① 経験豊富なLibrarians
② 豊富なBusiness Databaseへのアクセス
③ リサーチ以外のサービス

① 経験豊富なLibrarians

GBLには5名の専属Librariansが常勤しています。Librariansと聞いても、馴染みの薄い方が多いかもしれませんんが、図書館の管理人のような存在です。GBLでは、5名のLibrariansが授業に限らず、必要な2次情報を文献・データベース・インターネット等から探すことを手伝ってくれます。更に(恐らくアメリカのトップビジネススクールでも唯一と彼女たちは言っていましたが)5名全員が民間企業での勤務経験がある為(3名は投資銀行での業務経験あり)、学術面だけでなく、実ビジネス世界にも精通し、必要な情報を正しく理解し、迅速・的確に提供できる事がGBLの利点でもあります。私も多くのプロジェクトで、必要なデータを探すとき、彼女たちの1人とアポを取り一緒に探してもらう事で、効果的な情報収集方法を勉強させてもらいました。情報があふれる現代こそ、質のいいデータの探し方・見極め方が重要であり、効果的な情報収集方法は、MBAで学んだ最も重要な項目の一つです。


② 豊富なBusiness Databaseと体系的な習得

GBLでは65個を超えるBusiness Databaseを保有しています。ここで言うDatabaseとは、例えばファイナンスデータを扱うFactSet/ Bloomberg/ ThompsonOne、各種マーケットシェアを揃えるMintel、各業界の動向をまとめたHoover/ Datamonitor、統計データを揃え、地図を使ってVisual化までできるSimplyMap(詳細は過去のYuta記事参照下さい)などです。

GBLが各社とライセンス契約を結び、Goizuetaの学生は無料でOn Campus/Off Campusに関わらず利用可能です。私も聞いて驚いたのですが、これらのDatabaseのライセンス契約だけで、毎年 $ 0.5 million(約6千万円!)以上の予算を使っています。これらのDatabaseは毎年一度更新され、品質が不十分と判断されてものは廃止、新サービスが導入され認められたものが追加されます。ここ2年でも、3組の改廃がありました。

また、このDatabaseを活用するために、GBLとMBAコースが連動している事も、特徴の1つだと思います。例えば、1年次の必修科目であるManagement Practiceでは、プロジェクトの中でGBLのDatabaseを活用してリサーチを行う事が過程として組み込まれています。また、私が前期と履修したProduct & Brand Managementでも、ある製品の広告の有効性を図る課題がありました。A社が広告宣伝費を直近半年間、どのようなチャネルでいくら使ったか?競合B社と比較し、何が異なるか?と言う分析をGBLにあるStrategyと言うDatabaseを使って行う事が課せられました。

教授陣やコースとBusiness Libraryがしっかり連携し、効果的にリサーチ手法を体得できるよう、プログラムが構成されている事も、Goizuetaの特徴・魅力だと思います。


③ リサーチ以外のサービス

リサーチ以外でも、ビジネス書だったり、最新のSoftwareに関するレクチャーなども行っている事も、利点の1つです。具体例として、以下を簡単にご紹介します。

1つ目はKindleです。GBLでは2年前からKindleの無料貸し出しサービスを開始し、現在40台以上保有しています。Classic&最新の著名ビジネス書がダウンロードされており、学期中は2週間、夏・冬の長期休みには1か月単位で借りる事ができます。

もう1つはGBL主催の課外レクチャー。先月は、コンサル等の業界で最近普及しているTableauと言う、データを効果的にVisual化するSoftwareについて、GBLが専門家を呼んで、学生たちに使い方の手ほどきをしてくれました。

GBLでは知識やスキルの引き出しを増やすため、様々なサービスを提供してくれています。



上記の3点で述べましたように、GBLでは豊富なリソースを保有し、様々なサービスを提供しています。卒業後にも使えるDatabaseもあったり、長期的な視点で見ても、非常にメリットが大きい点だと、私は感じています。


最後になりますが、受験生の皆様は最後の追い込み時期だと思います。精神的にも最も辛い時期かと存じますが、もうひと踏ん張り、是非頑張って下さい。


Michi