米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2017年5月1日月曜日

アメリカ生活の立ち上げについて

皆様こんにちは。
GBS class of 2018のRioと申します。
新たにGBSに入学される皆様、それ以外にもアメリカでの生活をこの夏からスタートされようとしている方を意識して、今日はアメリカでの生活の立ち上げについて少しお話したいと思います(我が家は夫婦二人暮らしです)。
この記事の内容では到底カバーしきれませんが、ご質問があれば個別に問い合わせていただければお答えしますので、遠慮なくコンタクトしていただければと思います。

【車】
家と学校の行き来+たまの買い物くらいであればバスとUBERまたはZipCar(カーシェアリング)でやっていけますが、そこはそれ、人間現金なもので車を一度持つともう元に戻れる気がしません。
車の購入方法はルート別に個人売買とディーラー経由です。個人売買のほうが安いとか、ディーラーだとモノによっては保証があって安心、など一長一短あるのでどちらをお勧めするとは申し上げにくいですが、私の場合はHartz Car Salesというところでレンタカー落ちのSUVを購入しました。(このディーラーは購入に正式なアメリカの免許証が必要だったので、渡米後1ヶ月以上はかかりました)2015年式で新しく、一定距離までの保証がついていて安心だったのと、荷物スペースに余裕があったのが決め手でした。
中古車は走行距離や状態によってバラバラなので正しい値段を出すのは難しいですが、同じタイプの車の相場価格はKelley Blue Bookで、個別の車両の来歴、事故歴などはCarfaxというサイトで取得可能(レポートは有料)なので、まずは購入前に確認してみてください。
車を買った後は厚紙の仮ナンバーを貼り付けてそのまま乗って帰ることができ、後日タグオフィスからナンバープレートが送られてきて自分で取り付けます。日本だと自分でナンバープレートを付け替える人はかなりの確率で専門業者か悪い人だと思いますので、ぜひアメリカで合法的に体験してみてください。

【家具・家電】
すぐ使う掃除機・炊飯器などを航空便、その他を船便で持ち込みました。航空便は2週間程度、船便は概ね1ヶ月半程度で到着しました。(通関にかかる時間で多少ぶれるようです)

家電について:
日本で購入した変圧器をかませて、炊飯器・ホームベーカリーを使用しています。
掃除機は海外対応コードレス掃除機を日本から持ってきましたが、絨毯のお部屋が多く、毛足の長さや密度が日本と段違いなので、パワー不足を感じます。
いまのところ日本から持ち込んで使用しているいずれの家電も故障はありませんが、海外での使用に伴う故障はメーカーでは保証対象外になることもあると思いますので、くれぐれも自己責任でお願いします。その他、テレビ、PC(普段はMacユーザーですがエクセルを多用するため購入)、プリンタなどの家電をTarget(総合スーパー)、Amazonで購入しました。

家具について:
船便で持ってきた物のほかは、IKEA・Amazon等で家具を揃えました。
驚いたのがベッドで、(私が確認した範囲では)日本のシングルベッドが滅多に売っていません。おしゃれなセレクトショップに行くと幾つか小さめのベッドがあったのと、子供用ベッドを買えばシングルベッドも手に入りますが、基本的に売っているのはクイーン以上で、大人二人がゆったり寝ることのできる大きさになります。日本のシングルベッドのシーツ類は使えないので、こちらで購入するのがよいかと思います。
あとアメリカの家は備え付けの電気が本当に少ないため、電気スタンドは必須です。日本はアメリカ基準からすると部屋が明るいようなので、日本人が暗くないと感じる明るさを確保するためには、電気スタンドは一部屋に3つ4つあっても多すぎないと思います。
ちなみに我が家は1ベッド1バスの間取り、備え付けの天井ライトもありますが、それでもリビングとベッドに7つスタンド型ライトを設置しています。

【食品、その他】
たいていの日本の食品は、値段は多少高いものの、アトランタで手に入ります。
醤油、酢、味噌、みりん、料理酒、マヨネーズ等ほとんどの調味料はスーパー(Hマート、ファーマーズマーケット等)で揃います。キッコーマン、ミツカン、ハウス食品、マルコメ…と馴染みのあるメーカーのものが購入出来ます。珍しいところでは京都でおなじみの石野の白味噌なんかも売っていたりします。なので「日本の食べ物は手に入るか?」と問われれば、「特に珍しいものを求めなければ大抵手に入る」とお答えしておきたいと思います。
キッチン用品はアメリカで購入するのがおすすめです。
台所が立派で、子豚1匹焼けそうなくらい大きいオーブンに、巨大な食器洗い機もついてますので料理好きの方にはたまらない環境かと思います。ルクルーゼやストウブの鍋もセールで安く買えますよ。
キッチン用品もいろいろ持ってきましたが買い足したものも多いです。あと日本食器、和包丁持ってきたのですが、なにせ食器洗い機に入れられないので活躍の場面がどんどん減って、食洗機対応のお皿とステンレス包丁ばかり活躍しています。


最後に、持って来たほうがいいもの、余裕があれば持ってくるといいものをリストにしてみました。完全なる私の独断と偏見ですので、その点はあしからずご了承ください。

こちらに持ってきたほうがいいもの
・サランラップ
こちらの食品ラップ、取り出したら纏わりつくくせに、お皿に貼るとすぐダレて剥がれる、しかも高いというとんでもない代物で、日本製ラップが圧勝です。(アルミホイルは分厚くて日本よりずっと立派ですし、クッキングシート、キッチンペーパーもアメリカのほうがいいように思いますし、ジップロックは本場なので安いです。)
・はかり(料理用はかり、体重計)、計量カップ、温度計(体温計)
ガロン、オンス、ポンド、華氏を一瞬で脳内換算できる方は必要ないかもしれません。私は今日は70度で涼しいわ!とか言われても???でした。
・食品(調味料)
アジア系スーパーでも手に入りますが、割高なのと選択肢が限られます。
我が家の場合、日持ちがして値がさの張る軽いものを中心に、出汁パック、乾物類、山椒、黒七味、ゆずこしょう、日本茶などを持ち込みました。
・洗濯ネット
100均のものでいいので、たくさん日本から持ってくることをお勧めします。とにかく傷むのがはやい!

余裕があれば持ってくるといいもの
・お弁当グッズ
食洗機対応の弁当箱・箸・シリコンカップ、弁当バッグ・小さな保冷剤があると便利です。
学食もありますが、値段の割に…という印象なので、弁当を作る余裕があるのであればよいかと思います。ジップロックコンテナでも間に合うとは思いますが、間仕切りがないので日本の弁当箱が一つあれば重宝するかもしれません。
・取っ手の取れるティファール
こちらのキッチンのオーブントップはかなり広いので、取っ手が取れなくても調理に大きな問題ないのですが、やはり調理中・収納時にすっきりしますし、食器洗い機でも場所をセーブできます。こちらでもT-Fal製品は売られていますが、取っ手が取れるものは売っていません。
・歯磨き粉、歯ブラシ
歯磨き粉がやけに辛いので、苦手な方は日本のものを持ってきてもいいかもしれません。歯ブラシも日本人には大きくて使いづらいです。
・座椅子
我が家はソファとコーヒーテーブルの間に座って生活することが意外と多いです。絨毯の毛足が長いのでふかふかですが、あるとなお快適です。


長くなりましたが、こんなところです。

最後にご家族連れでいらっしゃる方に。
海外での生活に慣れた方はともかく、我が家は夫婦とも初めての海外生活のうえ、結婚して間もなかったため、生活に馴染むまでは本当に大変でした。
MBAの勉強をしつつ家庭のケアをするのは仕事と違う大変さがあると思いますが、家庭の問題は放っておいても時間が解決してくれるものではないと思いますし、幸い日本で忙しく過ごしている頃に比べれば時間に余裕はあるので、きちんと話し合う時間も取れると思います。
幸い、GBSの日本人コミュニティは助け合い精神に満ち溢れていて、私も妻も本当に助けてもらいました。今後この誇るべき伝統が少しでも長く繋がっていくよう、微力ながら力になりたいと思いますので、何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくおっしゃってください。