米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2017年10月14日土曜日

Goizuetaでどのように成長できるのか ~インターンでの経験を踏まえて~

10月に入りアプリカントの方はスコアメイクやapplication準備と多忙な時期を過ごされていることと思います。体調管理にはくれぐれも気を付けて、お役にたてることがあればお気軽に相談ください。
今回私からはこの夏に行ったインターン経験に基づき、Goizueta Business School (GBS)での経験がどのように実際のビジネスの場に役立つのか、GBSでどのように成長できるのかを紹介したいと思います。私は今年の6月から8月にかけてニューヨークのIB(投資銀行)でインターンを行いました。配属された部署はラテンアメリカエリアのクライアントを担当するチームでチームヘッドはブラジル人、No.2はメキシコ人と多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されたチームでした。MBAプログラム中は充実しつつも多忙な毎日を乗り越えるのに必死で自分がどれだけ成長できているのか、MBAでの経験が卒業後のキャリアにどのように活きるのかイメージが沸きませんでしたが、インターンを通して自分の成長とGBSの価値を再認識できました。

1.ビジネスシーンにおける英語力の向上
当たり前ですが毎日のように長文のケースを読み込み、ネイティブのディスカッションに喰らいつき、課題やプレゼンをこなすことで英語力は確実に向上します。特に私は留学前英語力に不安があったのですが、インターンでは顧客との電話会議や早口でまくし立てるwall street bankerとのミーティングも(いち参加者としてではなく)リードをとって仕切ることができたり、クライアントへのピッチ資料や社内の説明資料もフォーマルな英語表現を用い短時間で作成できるようになっていました。中でもプレゼンスキルは授業で幾度となく場数を踏んだことで最も上達したスキルひとつだと思います。インターン最終週に米国本社のシニアマネジメントにひとりでプレゼンする機会があり、副社長クラスを初めブラジル・メキシコからもconference callで参加者がいた大規模なプレゼンだったのですがGBSで鍛えられたお陰でなんとかやりとげ合格点をもらえました(しんどかったけど)。

2.授業で修得した知識の活用
よくMBAの知識は実務では役に立たないという論調を耳にしますが長い歴史を持つビジネススクールで取り扱っている知識が無用の長物のはずがありません。Project FinanceDistressed Investment等のファイナンス専門科目の知識がインターン業務内容に直結したのは勿論のこと、マーケティングやストラテジーの授業も多いに活きました。私の場合複数のIBプロジェクトに従事したこと加え、インターン初日に「最終週にシニアマネジメントにプレゼンしてもらうから。テーマは何でもいいので自分で考えて。でも市場分析とかクライアント別アカウントプランとかは既にしっかりできてるからそういうの以外で。」と無茶ぶりをされコンサルプロジェクト(のようなもの)にも従事しました。(このお陰で日付が変わってもオフィスにいたり週末も出る羽目になりましたが)IMPACT360等のコンサル系、マーケティング、ストラテジーの授業を通じて修得した知識・経験をフル活用して提言をまとめ上げることができました。MBAを志す方ならストラテジーやマーケティングの教科書に載っているフレームワークは一通り知識としては持っているかもしれませんが、それらのフレームワークをどのような場面でどう具体的に用いていくかは経験を積み重ねていくことで洗練されていくと思います。私はコンサルバックグラウンドがなかったため、これらの分野に強みを持つGBSを選んで本当に良かった(助かった)と感じました。

3.グローバルなコミュニケーション能力
この点において最も自らの成長を感じました。インターンという限られた期間でしたがプロジェクトで関わったメンバーとは良い仕事ができるようコミュニケーションをとるよう心掛けました。また、優秀なバンカー達には頼み込んでランチに連れて行ってもらい、過去のディールや今の組織が抱える課題について語り合いました。それらを通じて築いたネットワークは、コンサルプロジェクトでのヒアリングの際にキーパーソンを紹介してくれたり、最終プレゼンの質疑応答で厳しい質問を受けたときに助け船を出してくれたりと後日多いに役に立ちました。インターン終了時には、他のMBAインターンや日本人MBAホルダーと比べてコミュニケーション能力・関係構築力は極めて高いとのフィードバックを受けました。これはGBSsmall communityで鍛えられたからだと思います。GBSではほぼ全員が顔見知りということもあり授業でもsocial eventでも周囲にいる人に積極的に話しかけ関係構築し、その後一緒にチームを組んでプロジェクトを共にするという場面が何度も繰り返されます。その結果アイスブレークから始まり深い信頼関係を構築するまでの一連のスキルが圧倒的に鍛えられると感じています。大規模スクールだと気の合う固定メンバーとチームを組むことが多く結果的にネットワークが広がらないこともあると聞きます(個人次第だと思いますが)。

あくまで私の一例ですがGBSではこのように成長の機会を提供してくれます。少しでも興味があれば在校生メーリスまで連絡下さい!



ニューヨークでインターンしていたクラスメイトで集まったルーフトップパーティー会場から撮ったエンパイアステートビル