米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2016年12月1日木曜日

英国MBAと米国MBAにおける国際性の違いについて

はじめまして、イギリスはAlliance Manchester Business School (AMBS)から交換留学生として来ておりますYujiです。

私の所属しておりますAMBSのFull-time MBA programmeは9月にコースが開始し、翌々年の3月に修了となる18ヶ月のコースです。(イギリスのMBAとしては比較的長めで、1年ではIntensiveすぎると考えるアプリカントの選択肢として有力です。)初めの10ヶ月間でコア科目と3つのプロジェクトを終えた後、続く6ヶ月間は、個人の志向によってSummer InternshipやElective courseの履修、6ヶ国へのstudy tourなどフレキシブルに選択できます。その中の選択肢のひとつであった、International Exchange Programmeを利用して8月より12月までGoizueta Business SchoolのMBAに参加しています。

今回GBSを交換留学先として選択するにあたり、UKのMBAとUSのMBAの違いを体感したかったというのが一番の理由です。個人的に、最も大きく異なり、MBA生活に多大なインパクトを与えた要素としては、クラスの国際性が挙げられます。AMBSでは95%以上がInternational studentで構成されており、出身地域を挙げると北アメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ各国、中東、西アジア、東南アジア、アフリカなど、世界中30ヶ国以上から学生が集まっています。GBSに来て最も驚いたことのひとつはアメリカ人比率が非常に高いことと、International studentsの国籍の種類が少ないことでした。(Two-Year MBA Class of 2017で35%がInternational)4ヶ月という限られた経験ですが、Internaitonal比率の高さ、低さにはそれぞれに良い点があると感じました。

言語
AMBSでは圧倒的大多数のクラスメートが英語を第二言語として話しており、ネイティブ英語を耳にする機会というのは必然的に減ってしまいます。将来、様々な国においてビジネスに関わったり、様々な国籍のメンバーが入り交じった環境下で仕事をする場合に、多種多様な訛りに慣れていることは大きなアドバンテージになると思います。反面GBSでは、言わずもがなアメリカ語に触れる機会が圧倒的に多く、当初は聞き取りに非常に苦労しましたが、一種のスタンダードに触れることができました。(ちなみにマンチェスター人はマンチェスター訛りが非常に強く、いわゆるQueen’s Englishとはまったくちがいます。)また同時に、広義での英語でのコミュニケーションスキルを大きく見直す機会にもなりました。

グループワーク
AMBSは実践での学びを大変重視しておるため、グループワークやプロジェクトワークが基本で個人ワークの比率は圧倒的に少ないです。様々なバックグラウンド、文化、価値観を持った人々が混在する環境下でグループワークを進める必要があります。よって組織マネジメントにおけるチャレンジが多く、どのように組織をまとめ、目標に向かって進めていくかについて考える機会に恵まれています。GBSでは、学校としての文化が大変オーガナイズされている印象があり、そのせいもあってかグループワークも比較的円滑に進んでいるように感じました。組織での作業効率性を追求する環境としてはAMBSよりも適していると思いました。

以上、今回は2点のみの言及とさせていただきますが、海外留学ならではの国際性という要素において、UKとUSの間で大きな違いを体感することができたのは非常に貴重な経験であったと思います。間もなく秋タームも終了となりますが、交換留学を選択して本当に良かったと思っています。

以上が、私が個人的に感じたGBSでの経験です。私と同じくGBSへの交換留学を考えている方々、あるいはUSとUK、欧州のMBAを幅広く検討しているアプリカントの方々の一助となれば幸いです。