米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2009年5月2日土曜日

Goizuetaでの生活~其の三百十一



上の写真は当校のエレベーターの押しボタンです。

普通に生活していると細かいことが気になったりするもので、このエレベーターはその良い例です。

日本は電子機器が進んでいるとかいわれていますが、日本にいるとあまりそういうことは感じないものです。

しかし、アメリカにいるといろいろなところで「実は日本って進んでいるんだなあ」と気が付いたりします。



身近なもので日本とアメリカで差があると実感するのは、携帯電話とエレベーターです。

そのエレベーターですが、気のせいかもしれませんが、まず遅いのです。

待てども待てどもなかなか来ないし、来たところで移動するのにどれくらいかかっているんだといいたくなります。

そして、何より不思議なのがボタンです。

日本にいたときにアメリカ帰りの人がエレベーターのボタンをたたくように何回も押しているのを見て不思議に思っていたのですが、その気持ちが非常によく理解できます。

押しても押しても認識してくれないのです。

十分に押し込まないで、半分くらい押し込んだところで一度止めると認識してくれたりします。

そんなことはいちいちしていられないので、そうなると何回も押さざるをえないのです。

開閉のボタンに関しては、ほぼ機能していません。

日本だと開閉のボタンを使うのが普通ですが、アメリカでは使う人はほとんどいません。

「アメリカ人はあくせくしていないんだなあ」などと考えていたのですが、アメリカ人に聞くと「どうせきかないんだから押しても意味がない」とのことです。

確かに、人が入ろうとしているのにエレベーターが閉まろうとすると、日本人は「開」のボタンを押しますが、アメリカではほぼ間違えなく手と足で扉を止めにかかります。

ボタンが如何に信頼されていないかということでしょう。

アメリカ人はそんなエレベーターに不満を持っていないかというと、非常に大きな不満を抱いているのです。

それなのに改善されないあたりは、日本人にとってはなかなか理解できないところです。

しかしそんなアメリカ文化も、2年近くいると、慣れる、というかあきらめて気にならないようになりました。

これも郷に入っては郷に従えということなのでしょうか。