米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2015年3月11日水曜日

"国際経験の拡充"との視点から、Why Emoryを考えてみる

 こんにちは。class of 2016のKokoroです。
 2015年入学を目指されている方には、出願・面接のピークも一段落し、最終的な進学先の決定に向けて悩まれている方もいらっしゃるものと思います。労働の機会を代償にしつつも1年〜2年間を過ごされる訳ですから、今一度自らが何を目的としてMBAに臨むのか、また、進学候補先がどのような機会を提供してくれるのかを精査しつつ、最終的な進学先をご決定されて下さい。

 さて、MBA取得を志された端緒として、国際経験を広げたいとの思いを抱かれた方も少なくはないのではないでしょうか。私もそのうちの一人であり、もう少し詳細に述べるのであれば、英語でコミュニケーションを取れるようになりたい、また、時間と体力があるうちに様々な国に行き、肌感覚を以て世界の実状を知りたい、と漠然と考えていました。

 日本人である以上、異国の地で学ぶことそれ自体が”国際経験の拡充”であると思いますし、(私もそうですが)特に所謂純ドメの方にとっては、海外留学はcomfort zoneを抜け出し自らを高めるいい機会かと思います。ただ、ではその機会が大学によって如何様に異なるのか、を知ることは困難なことでもあると思いますので、今回の投稿においては、Emoryにおける”国際経験の拡充”の機会を述べたいと思います。
 (なお、かかる”国際経験の拡充”の機会についての概要は、ゴイズエタ日本人向けオフィシャルサイト中、Global experienceにも掲載されておりますので、必要に応じてご参照下さい。)

①高いinternational比率が齎すメリット
 ダイバーシティと新しいリーダーにてTEが述べています通り、class of 2016のinternational生徒の割合は43%と米国のトップスクールの中でも高い割合を占めており、この点、Emoryのcore valueの一つであるdiversityが確りと実践されている例の一つかと思います。現在、私はGoizueta Marketing Strategy Consultancy(GMSC)なるプロジェクト型のクラスを受講しており、チームメートがはアメリカ人2人(一人は中国人とのハーフ、もう一人はナイジェリア出身)・インド人1人・グルジア人1人・ベトナム人1人・日本人2人と国際性極めたりのラインナップ、否が応でも各々のバックグラウンドを意識したチームワーク技術が要請されます。海外にてMBAを取得された場合、いずれのフィールドで活躍されるにしても、世界各国のカウンターパーティを相手に仕事をされることになるかとは存じますが、その良い助走期間になるものと思います。
 (余談ですが、GMSCのミーティングにおいては、綺麗なアメリカ英語のみならず、日本人にとっては聞き取りづらい面もあるインド英語・シングリッシュ(ベトナム人のチームメートはシンガポールで学位を取得)も飛び交っており、ある意味実践的な英語力の向上にも繋がっているな等と思っております。)

②米国外における実地学習の機会
 Emoryにおいては、2月下旬から3月の上旬にかけて、Mid Semester Module(MSM)なる米国外における実地学習の機会が設けられています。(※HazyがMid-Semester-Module(アトランタに残る場合)にて、またRockyがMSM in Atlantaにて述べている通り、アトランタ内での単位取得も可能です。)2015年には、

ニカラグア/エルサルバドル
ミャンマー/タイ/カンボジア
オーストラリア/ニュージーランド
南アフリカ共和国
香港/日本

の選択肢があり、私はニカラグア/エルサルバドルに行って参りました。内容についてはSocial Enterprise@Goizueta MSM Trip in Central America(ニカラグア編)に概ね詳しいので詳細は省きますが、ニカラグア/エルサルバドルといった国に個人旅行で臨む機会は中々無いことかと思います。日本からだと遠いですし、言語・治安の面も気になりますよね。MSMにおいては、(当然のことながら)安全面における十分な配慮が行き届いており、今回の旅程においてはエルサルバドル出身の2年生の方も同行の上、両国各地において実地学習の経験を得ることができました。行き先にも毎年多様な選択肢があり、このような米国外実地学習の機会もEmoryにおける"国際経験の拡充"の一例かと思います。

③米国外における理論学習の機会
 加えて、EmoryにおいてはAbroad Short Coursesなる短期交換留学機会も用意されており、例えば3ヶ月半の長きに亘る夏期休暇期間には以下のようなプログラムがあります。(2015年の5月〜8月に実施が確定しているもののみを掲載しており、これ以外の期間の短期交換留学、また別途セメスター留学の機会もあります。)

5月
Doing Business in Israel (10 days)
WHU - Germany (12 days)
FGV - Rio, Brazil (7 days)
Netherlands (7 days)
EBS - Germany (3 weeks)
Peking Doing Business in China (2 weeks)
India - (3 weeks)

6月〜7月
HHL - Germany (2 weeks)
Cologne CISP - Germany (3.5 weeks)
Vienna (3 weeks)
NUS - Singapore (6 or 12 weeks)
Copenhagen (6 weeks)
Peking Doing Business in China (2 weeks)
India​ - (3 weeks)

8月
Fudan - China (7 days)
Vienna (3 weeks)

今年私は7月に行われるViennaの3週間プログラムに臨もうと考えており、そこでは、
International Marketing
International Human Resource Management
International Financial Management
International Entrepreneurship
Sustainable Business
といった国際性を意識した科目が提供されるようです。週末には近隣の東欧国に足を運ぶ機会もあるようで、殊に社費留学生にとっては間延びするおそれもある夏休み期間を充実させることができそうだな、等と思っております。

 以上、"国際経験の拡充"との視点よりEmoryの魅力を掲載させて頂きました。各校様々な魅力があるものと思いますが、2015年入学に向けた最終局面における判断材料として利用して頂ければとも思いますし、2016年以降の入学を目指している方にとっても、Emoryの有する魅力の一側面として受け取って頂ければと存じます。

Kokoro