米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2014年10月20日月曜日

【選択科目紹介】ゴイズエタにおけるデータ分析・データ活用

Class of 2015のHenryです。
はりーからの緊急告知にあったとおり、去る10/19の日曜日に、Goizueta Business Schoolの学校説明会が東京で開催されました。大変盛況だったそうで、多くの方にお越しいただき、嬉しい限りです!当Blogを読んでくださっている方の中にも出席された方もおられると思いますが、これからも各種情報提供をおこなっていきますので、当Blog並びに日本語ホームページのチェックを引き続きお願いします。

※入学審査官、Julie Barefoot氏のTwitterでも上記学校説明会の様子がご覧いただけます。

※当校へのキャンパスビジットのお問い合せはこちらから。併せて、当Blogの過去の投稿もご覧ください。


さて、少し前の投稿で、Class of 2016のSHが、5C (Class, City, Community, Career, and Club) という素晴らしいフレームワークの導入と、Clubについての紹介をしてくれました。今回は、MBAで学べる醍醐味の一つである、"選択科目"についてフォーカスしたいと思います。

初回のセメスターは必修科目のみで構成されていますが、以降のセメスターでは、セメスター毎に4科目乃至5科目の選択科目を履修していきます。今学期は5科目履修していますが、この秋から新たに開講された、"Advanced Data Science"という授業について紹介させていただきます。



近年、ビッグデータという言葉が急速に浸透してきていますが、ハーバード・ビジネス・レビューにて「21世紀で最もセクシーな職業はデータ・サイエンティスト」と称されてい以来、データ・サイエンティストへの期待も高まっています。

こうした世の中の動きを捉えて、ハーバードやスタンフォード、NYUをはじめとするMBAトップ校において、プログラミングやコンピュータ言語を理解できる学生を育てるプログラムがスタートしています。ここエモリーもその例外ではなく、必修科目の"Data and Decision Analytics"や"Process Analysis & Six Sigma"で教鞭をとるGeorge Easton教授が、この"Advanced Data Science"を立ち上げました。


いずれのプログラムも、バリバリのデータ分析屋やプログラミング技術者を育成することが目的ではなく、ビッグデータを取り扱うプロジェクトに伴うデータベースやインターネットの知識、関連ソフトウェアの性質や想定すべき課題について、ある程度の知識や経験を得ることが目的です。データサイエンスのプロジェクトはチーム単位でおこなわれるものが多く、こうしたバックグラウンドがないと、データサイエンスプロジェクトをビジネスとして推進していくときに新たな価値が創出できない、という考え方が基になっています。

この授業では、これまでにPythonというコンピュータ言語を使い、TwitterのAPI (Application Programming Interface)を通じて、特定のワードが含まれるツイートを検索してテキストデータとして保存する、といったデータマイニング手法を学びました。こうした知識があると、例えば企業が新商品をリリースした際、マーケティング戦略の一環として、購入者にハッシュタグを使った投稿を促し、特設Webページにリアルタイムで掲載させていく、といったプレゼントキャンペーンを打ち出すことが容易に思いつきます。

ということで、ファイナンスやマーケティングといった本流の授業とは一線を画すものではありますが、ゴイズエタには幅広く学びを得られる環境が整っていることを感じていただければ嬉しいです。

なお、今秋学期に私が履修している科目の中には、"Product & Brand Management"や、"Leading & Managing Change"、"Operations Strategy"が含まれています。これらの授業も非常におもしろいので、興味のある方は、是非詳しく紹介されている過去の投稿をご覧ください。