米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年4月8日火曜日
授業紹介:Product & Brand Management
09のHiroです。今セメスターで2つ取っているElectiveは、GMSCと今回紹介するProduct & Brand Management です。
この科目は、ブランドマネージャーを展望している人に向けて、コア科目のマーケティングで習ったコンセプトをケースやシミュレーションを通して深めていくものです。
毎回の授業ではケースディスカッションを行います。取り上げたケースには、Starbucks、IKEA、New Beetle(Volkswagen)、Mountain Dew、Vergin Mobileといった聞いたことのある会社・商品もありました。ワークロードは結構きつく、毎回のケースの他に1~3本のリーディングと、5つの提出課題(内3つは特別プロジェクト1つと代替可能)と、後半からは毎週提出のシミュレーションゲームがあります。提出課題は、自分でブランドを選びデータベースソフトウェアを使って地域別の傾向を探ったり、自分でサーベイ(市場調査)を作って2つのブランドを比較し、その結果を基に分析するものなど、マーケティング手法を実践的に学んでいくものです。特別プロジェクトは「Coca ColaのFUZE」か「Emory University」のどちらか一つのブランドについて改善策を提案するというGMSCに近いもので、私は選びませんでした。教授のTim HalloranはCoca Colaでブランドマネージャーをした後、ブランドコンサルタントをしており、語り口は明解で授業そのものの学びは深いと思います。また、授業の中では、Super Bowl放映時のCMランキングを皆で見て批評したり(授業で使った今年のランキング:http://www.usatoday.com/money/advertising/admeter/2008admeter.htm)、米大統領選の民主党候補のブランド・マーケティング戦略をディスカッションしたりしました。
今セメスター全体を通じての私の個人テーマは、「Demandingなチーム環境の中で語学力を高める」なのですが、マーケティング関連のそれなりに重い科目を2つ取ったことは、通常の講義形式でさえ英語に苦労している私としては、アップアップに溺れることになりました。
大変さの要因の1つ目は、人数が20人ちょっとと少ない上に、仲良しの台湾人と韓国人が初回の授業でdropしてしまい、私以外には、日・韓・台・中という、痛みを分かち合えるクラスメイトがいませんでした。
2つ目に、ほぼ必然的にチームメイトはアメリカ人となり、特に一部の提出課題はSerenaというアメリカ人女性との2人チームで取り組むことになりました。彼女もGMSCや他のリーダーシップポジションで忙しい中、私の拙いライティングを ”almost there! (もう少しよ!)” と励ましてくれながら、訂正してくれたりしました。私は「励ましてくれた」とポジティブに受け止めているのですが、本音は分かりません。なお、この二人チームの提出課題の評価で、入学以来初のDS(Distinction、優に該当)を得ました。嬉しかったです。
3つ目に、シミュレーションゲームです。これは4人のチームで製薬会社のブランドマネージャーになり、新商品の開発・販売チャネルの選別・セールス人員の分配・広告予算と内容の決定などを毎週行い、ゲーム上での当期利益・株価・マーケットシェアを基に競い、結果が毎週ランキングで発表されるものです。まだ、途中ですが、最初に立てた「高価格プレミアムブランド戦略」がシェア低下を生み、苦しいスタートです。利益が入らないと次の投資もできず、悪循環にはまるあたりも意外とリアルです。果たしてどうなることか。元気があったらまたレポートします。
写真は、本文と一切関係ありませんが先日メコンという桜の名所に行った時のものです。ジョージアの春は花盛りです。