米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2007年10月31日水曜日

授業紹介~其の三

本日も授業紹介をさせていただきます。

今回はG+(プラス)です。

これもソフトスキルの授業で、ホームルームをかねたような感がある授業です。

内容は多岐に渡るのですが、ソフトスキルを就職活動にできるだけ結び付けている、という印象を今のところ持っています。



日本ではあまりそういう認識がないかもしれませんが、ビジネススクールに来る学生の最大の目的は就職です。

事実、学校でも勉強よりも課外活動よりも何よりも(広い意味での)就職活動が重視されます。

公費、社費でビジネススクールにくるのはほぼ韓国人と日本人に限られます。

ただ、韓国人と日本人以外はすべて私費かというとそうではなく、アメリカ人やほかの留学生でもごく小数ではありますが、社費の学生はいます。

公費(官公庁からの派遣)は僕は聞いた事がありません。

社費の人にとってはこの授業はあまり気合が入らないのではないでしょうか。

事実、社費の学生で「意義が感じられない」と嘆いている人もいます。



本日の内容は面接でした。

就職活動においては非常に大事なテーマですね。

・細かいことでも良いから具体的な話をすること

・一般的、抽象的な内容は避けるべき

・面接の回数を重ねる場合は内容を一致させること

・自身の短所を述べるときによく長所では短所を、短所では長所をあげるという手段がとられるが、短所ではないことを短所といっても意味がない

などが挙げられました。

その上で、講師が担当の教授と模擬面接をしました。

担当の教授が面接を受ける側だったのですが、さすがソフトスキルの教授だけあってうまいですね。

下手なら見せるわけないといえばそれまでですが、やはり日本人にはこれはできないなあ、と感じました。

まず、質問をされたらその質問に沿った具体例をすぐに挙げられる。

その上で、具体例の概要から詳細にスムーズに入れる。

そして、詳細を(今回の場合は)数字を挙げながら説明できる。

具体例の意義を多面的に、かつほかの例と比較することで強調することができる。

それで飯食っているだけあるな、と思いました。

日常生活をすぐに面接に結びつけることができているという感じです。

日本語(日本人)と英語(アメリカ人)で面接対策も変わってくると思うので、もしMBAを目指していて、英語での面接が気になっている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

もっともこの内容は、日本語の面接でも大事だと思いますし、非常に一般的な内容ではありますが。

当たり前のことを当たり前にやることを非常に重視するのもアメリカらしいですね。

学生も非常に熱心で、質問はとどまるところを知らないという感じでした。

当然ではありますが、目的意識は明確かつ非常に強いです。



そういえば、これまで何回か紹介したLeading People and Organizationでは、テーマがnegotiation(交渉)だったことがありました。

これも面白そうなので、今後紹介させていただきたいと思います。

ビジネススクールに来て日々感じるのは、とにかくすべてをビジネスか就職活動に結び付けていることです。

これはビジネススクールであるから当然なのですが、日本の大学を卒業したものとしては、それにしてもここまでやるか、という印象を日々新たにしています。

ちなみにアメリカの大学や大学院がすべてそうというわけではないと思いますので、誤解がないようにしてください。