本日は同級生のYaniv君を紹介させていただきます。
イスラエルから来たYaniv君はどんなことがあってもいつも明るいムードメーカーであります。
その明るさにはいつも感心させられます。
新学期開始まもなく人気者になったのも当然の成り行きでした。
週末のある日ベネズエラ人の同級生と昼食に出かけました。
どうせ暇にきまっているからということで、Yaniv君を呼び出したところ、おっしゃるとおり暇だから行きますとのこと。
すぐに来ましたが、今日も相変わらず楽しそうです。
何か楽しいことがあったのかと聞いてみたことろ、タイヤがパンクしたそうです。
例によってタイヤがパンクしたということがいかにくだらないことかという話で、昼食は大いに盛り上がりました。
散々しゃべったあと、そろそろパンクなおそうかという話になり外に出ました。
そのときはまだ8月、外は炎天下です。
当たり前ですが、タイヤは見事にぺしゃんこになっています。
しかしさすがアメリカ、車自体がぼろぼろです。
車種は忘れましたが日産の車で、日本ではめったにお目にかかれないくらいぼろぼろになっていました。
Goodyearが近くにないかなあという話になったのですが、ベネズエラ人の彼が
「Goodyearは一番近くても車で普通に走って20分かかるところにしかない。俺はちょうどこの前調べたんだ。」
と一言。Yaniv君は
「それじゃあそこに行くまでに車輪が傷むから車を持っていくのは無理だね。スペアタイヤに代えるしかない。」
と判断。
車輪どころか車全体傷みまくっているのですが。。。
ジャッキで車を上げてスパナで、、、と思ったところ、スパナが合わないということが判明。
さすがアメリカ。。。
で、ちょうどそこはショッピングモールだったので、工具やさんにスパナを買いに行きました。
お目当てのスパナを見つけて、さあこれさえあればスペアタイヤに代えられるぞ、とばかりレジに行き、スパナを買いました。
一応Goodyearがどこにあるか確認しようよ、と提案したところ、ベネズエラ人の彼は
「近くにはない、俺が保証する。それとも俺を信用できないのか。」
と一言。
まあはっきりいって信用できないのですが、っつーか国民性の違いで、彼らは自信ないことでも自信満々に言う癖がついているんですよね。
そんなこといっても仕方ないので、聞いてないふりしてレジのおじさんにGoodyearは近くにないか聞きました。と、
「そこにある」
とのことです。
その方向を見ると、道の反対側にGoodyearがど~んとありました。
やっぱあるんじゃん。。。
思えば近くを見渡すことすらしなかった僕にも責任はあるのですが。
しかしそこはベネズエラ人、ウィンク一発ですべてを水に流します。
こちらとしてもそれくらいあっさりしていてくれたほうがありがたいです。
スパナは次にパンクしたとき用にしっかり車の中にしまって、気を取り直してGoodyearへ。
そこでもう大丈夫だろうと思い、僕は家に帰ってきました。
ちょっと気になってあとでYaniv君に電話したところ、
「no problem, pretty quick.」
とのこと。
何はともあれよかったですね。
しかし彼はまた話を続けました。
「すごい話があるんだ。実はスペアタイヤもパンクしててね。ついでにスペアタイヤも買っちゃったよ。」
確かにパンクしていないほうがおかしいようなぼろタイヤだった。。。
大体トランクの中落ち葉だらけだったし。
いつの落ち葉だよ。
そしてYaniv君は最後に一言。
「amazing!」
「amazingはお前だよ」と僕は心の中で叫びました。
何が起こっても最後まで陽気なYaniv君でした。
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