米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2012年6月6日水曜日

アメリカの1年制MBAについて

はじめまして。



Class of 2013のTomoakiです。

現在、エモリー大学MBAの1年制コースに通っています。



今回初めて投稿させていただくので、自己紹介をさせていただくと、

現在、公務員として2年間公費留学をしています。





留学1年目の昨年度はシカゴのNorthwestern大学のロースクールに留学。

ロースクールを今年5月に卒業後、留学生活2年目をエモリー大学MBAで過ごしています。

来年、エモリー大学を卒業した後に帰国予定で、ロースクール+MBAという変則的な留学生活を送っています。





エモリー大学MBAには1年制と2年制のプログラムがありますが、今年は珍しく1年制プログラムに日本人が2名も入学しました。2年制プログラムの学生と一緒に、エモリー大学MBAを盛り上げていきたいと思います。





さて、僕は昨年「アメリカの1年制MBAプログラム」にapplyしたのですが、欧州と違って、アメリカでは1年間MBAプログラムを有する大学は珍しく、あまり情報がなくて手探り状態でした。

自分の出願経験を踏まえて、アメリカでの1年制MBAに関心がある方・出願される方に向けて、1年制プログラムの情報を書いていきますので、参考になればと思います。







1年制MBAは、アメリカだとまだ数が少ないものの、少しずつ1年制プログラムを持つ大学も増えてきています。



まず、具体的に、どのアメリカの大学が1年制プログラムを採用しているのでしょうか。

以下では、僕が実際にapplyした大学を中心に1年制プログラムを紹介していきます。



1.Kellogg (Northwestern)

- トップ校としては珍しく1年間MBAを採用して、internationalの生徒は5割程度です。

- GMATやTOEFLの点数だけでなく、個人の性格がKelloggにあっているかなど、Applicationで個々人の性格も見

ており、出願した全員に対して面接を行うというスタイルをとっています。

- 僕はNorthwesternのロースクールを卒業したので、Kelloggの日本人生徒に話を聞きましたが、近年Kellogg

の1年コースに日本人が入学した例はない模様で、即戦力のコンサルタント経験者などが求められる人材みた

いです。



2. Sloan (MIT)

-こちらもアメリカを代表するトップ校です。

-Sloanの1年制は、毎年100人程度で、だいたい10人が日本人とのことです。

-企業派遣が条件で、勤務経験が最低10年必要であるため、若手向けというよりも30代が中心になると思いま

す。



3.IBEAR(University of South California)

-IBEARというinternational student向けの1年制プログラムです。

-僕もキャンパスビジットしましたが、クラスの規模は60人程度で、平均33歳。カリフォルニアらしい和気藹々

とした雰囲気のクラスでした。

-基本的にアメリカ人よりも、international studentが多いので、多くの国籍の人と知り合いたい人にはすばら

しい大学だと思います。

-特にAdmissionが日本人の方なので、日本人にとってapplyの敷居は低いと思います。



4.Thunberbird

-International businessで有名な大学です。

-“Global management”など、多くの授業に”global”という形容詞がつくくらい海外ビジネスに特化していま

す。Undergradや他学部が存在せず、MBAのみで成り立っています。

-大学の性格からか、海外で仕事をしたいという国際感覚あふれた生徒が多いと思います。

-場所はアリゾナ州・フェニックスの近くにあって、小さいながら綺麗なキャンパスに囲まれた大学です。



5.HULT

-近年成長してきているMBAです。

-サンフランシスコ、ボストン、ドバイなどにキャンパスがあって、在学中にキャンパスを変えて勉強すること

が可能です。

-授業の内容は高度だと聞いていますが、その反面、知名度がまだ少ないため、今後成長が期待されるMBAです。



6.Goizueta(Emory大学)

-僕が在籍しているMBAです。

-詳細は他の記事などを参照していただければですが、アトランタに拠点を置いているので、1年制プログラム

ではアトランタ出身者が多いという印象があります。





他にも、学費が安くコストパフォーマンスがよいピッツバーグ大学のkutz、起業に強いボブソン大学、ノートルダム大学などが1年制MBAを採用しています。







次に、1年制プログラムのメリット・デメリットはどのような点が挙げられるのでしょうか。



まずメリットは、次の通りです。





��メリット>

1.学費が安い。

-なんといっても、授業料が安くすみ、生活費も半分になるというのが魅力です。

-エモリー大学の1年制プログラムの学費は、$66,000。単身の場合、1年間の生活費が$32,000なので、合計

 $98,000で卒業できます。

-一方、2年制プログラムだと、学費が$87,000、2年間の生活費が$64,000で合計$150,100かかる計算になりま

 す。差引きで$50,000程度は安くなりますので、特に私費留学の方にはお勧めです。





2.クラスの人数が少ないため、仲良くなれる。

-例えば、エモリーMBAの1年制プログラムでの人数は48人です。2年制の生徒は1学年150人程度なので、そ

の1/3程度になります。エモリー大学に限らず、どの大学も1年制プログラムは人数が少ないので、かなり生

徒同士が親密になれます。

-特に、エモリー大学では、1年制プログラムの場合、夏に”Summer Program”という3ヶ月間の集中講座が

開かれるので、毎日顔を合わせるうちにかなり親密になれます。

-また、周りのアメリカ人の話を聞いてみると、1年制プログラムのMBAのみにapplyしたという話をよく

聞きます。1年制プログラムを選んだ理由は、学費が安い・長い間仕事から離れたくないなど人によって

様々ですが、目的意識をもって1年制というプログラムを選んでいる人が多いため、話をしていてとても勉

強になります。



3. 卒業後、2年制プログラムと同じ資格を貰える。

-1年制プログラムの卒業生も、2年制と同様の「MBA卒業生」という資格を貰えます。

-昔は、1年制と2年制の学生で就職活動をする際に、2年制の方が優遇された場合もあったようですが、現

在では、1年制プログラムが普及してきたため、「1年制プログラムを選んだ理由」をきちんとプレゼンで

きれば、就職市場でも違いはなくなってきています。





とはいえ、逆にデメリットもあります。

それは、、、





��デメリット>

1.クラスの人数が少ない

-既述ですが、エモリー大学1年制のクラスは48人しかいません。これは卒業後のことを考えれば、デメリット

にもなりえます。

-MBA取得のメリットの一つに、「人脈づくり」がありますが、特に在学中に仲良くなった生徒は一生モノの仲

間として付き合えることができます。 その観点から、1年制はクラスの人数が少ないので、在学中の知り合い

を増やす機会が2年制と比べて少なくなります。

-とはいえ、これは個人の努力でカバーすることも可能です。例えば、1年制の生徒は、夏学期が終わった後、

��年制プログラムの生徒たちに合流することになります。そこで知り合いを増やすことが可能ですし、授業外

のパーティーや部活動といった場での交流も可能です。



2.就職活動期間が短い。

-通常、2年制プログラムの就職活動が本格的に始まるのは、入学後半年程度たってからですが、1年制プログ

ラムの場合は、入学した瞬間から就職活動が開始します。

-1年制プログラムの”Summer Program”は、結構ハードなので、授業をこなしながら、レジュメづくり、模擬

インタビューなど就職活動の準備を始める必要があって、かなりあわただしい印象があります。



3.インターンシップができない。

-就職活動に欠かせないのがインターンシップ。夏季休暇など休みの時期に、実際に企業で働いてみるというプ

ログラムです。

-インターンシップで採用が決まるケースも多いため、就職活動プロセスで重要視されています。2年制プログ

ラムの場合、インターンシップを行う学生が多いです。

-1年制MBAは時間がないため、このインターンシップができないまま、就職活動をする必要があります。



4.授業数が少ない

-最後に、1年制は2年制に比べて、7割程度の授業数しか取れません。

-できるだけ知識を習得したいという方にとって、この点はデメリットになりますが、逆に1年間で2年分の授業

の7割をこなすというのは、それなりの努力が必要になります。









以上、長くなりましたが、1年制プログラムについて書いてみました。



もし、アメリカでの1年MBAをお考えの方がいれば参考にしていただければ幸いです。