米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年8月19日火曜日
アメリカ文化紹介~其の百八
上の写真はNikeの新しいモデルのランニングシューズです。
Niketownに行くと、身分証明書とクレジットカードを提示するだけで、この靴を一日かりることが出来ます。
当然無料です。
これは僕が行っているNike Run Clubとは別物で、Niketownの営業時間内であれば、誰がいつ行っても貸し出しを受けることが出来るのです。
常識の範囲というものはあると思いますが、汚したり破損させたりしても弁償したりする必要はありません。
サイズも幅広く揃っており、男性用と女性用に分かれています。
Nikeのマーケティングは本当にダイナミックです。
さて、先日友人とバーに行って話していたときに、興味深い一コマがあったので紹介させていただきます。
弁護士の友人がいたのですが「忙しいし、毎日同じ仕事ばかりだし、独創的な仕事ではないからつまらない。」とのことでした。
ちなみに、多少の差があるとはいえ、日本と同様に弁護士というのは非常にステータスの高い仕事とされています。
特にニューヨークで大手の弁護士事務所に勤めているというのは成功していることの証ですし、一般的には高額の収入を約束されていることを意味します。
その友人は「どうにかして人生を変えたい。」ということでした。
じゃあどう変えるか、という話になったのですが、その友人は突然「建築家になりたい」といい始めました。
僕は正直「そんな無茶なことできる訳ない」と思ったのですが、ほかの友人はみんな「それはいい考えだ!」と言い始めました。
僕は正直なところ度肝を抜かれるとともに、まだまだ自分はアメリカのことがわかっていないなあ、と思ってしまいました。
どれくらい真剣に「それはいい考えだ!」といっていたのかはわからないのですが、日本ではそのような反応はまずありえないと思います。
30歳近くになり、弁護士としての高収入があり、しかも目指したところで成功するどころか生計を立てられるようになるかすらわからない建築家を目指すなど、日本ではありえないことだと思います。
日本ではそのようなことを言うということは、まず間違えなく冗談を言っていることを意味するのではないでしょうか。
その友人が弁護士を辞めて本当に建築家を目指すかどうかはわかりませんが、アメリカではそのような方向転換をする人は日本よりは多いので、もしかしたら今度会うときには本当に建築家になっているかもしれません。