米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2008年4月28日月曜日

アメリカ文化紹介~其の二十三



上の写真はGMSCのFinal paper提出日(「授業紹介~其の六十五」参照)の様子です。

これはFedex Kinko'sで印刷をしているときの様子ですが、本当に日本ではありえないなあと思うことばかりでした。

まず、全体的に時間がかかりすぎます。

印刷とはいってもちょっと質のいい用紙にカラーで印刷するだけで、それを軽く閉じれば完了です。

輪転機にかけて、穴を開けてバインディングをすれば終わるのです。

これを日本でやったら30分はかからないでしょう。

しかし、機械の故障、印刷箇所の誤り、順番待ちなどこれでもかというほどの理由によって時間はどんどん延びていきます。

結局3時間くらいかかりました、というか待ちました。

しかしほかのグループは6時間くらい待っていたそうなので、まだましだったのかもしれません。

極めつけは郵送です。

印刷したものを2部クライアントに送らなければいけなかったのですが、「ネットワークの不具合のため配達業務は致しておりません。」とのことでした。

何のためのFedexなのか。

本当に不思議でなりません。

しかも僕の友人のアメリカ人もこのサービスレベルを非常に不満に思っているので、僕の個人的な不満でも、日本人特有の不満でもないのです。

経済原理に鑑みると、このような場合はすぐに適正レベルのサービスを提供する競争相手が現れるはずなのですが、一向にその気配はありません。

競争至上主義のアメリカのはずなのですが、このような状況を見ているとそれも疑わしく思わざるを得ません。

ビジネススクールではまさに「ビジネスとはどういうものか、どうビジネスをすればいいのか。」を学ぶのですが、そこで散々批判されているサービスがまさに目の前にあり、それをどうすべきかということがまったく具現化されていないのです。

こういう一般サービスのレベルの低さはよく指摘されることですが、目の当たりにすると改めて首を傾げたくなってしまいます。

それでも散々文句を言いながら何時間も気長に待つあたり、アメリカ人の器は大きいといわざるを得ません。

日本だったらこのようなサービスにお金を払う人はいないでしょう。

この日だけは、久しぶりに日本が恋しくなりました。