米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2008年7月15日火曜日

アメリカ文化紹介~其の七十六



上の写真は昨日行った大リーグのオールスターのFutures Gameの様子です。

また後日詳しいことを紹介させていただきます。



さて、今日は昨日の続きです。

僕は、相手に呼び止められたときに一瞬止まりそうになったのですが、相手の意図を察してそのまま歩き続けました。

相手はかなり体が大きく、筋肉質でもあったので、怖かったことは確かです。

しかし、昨日述べたような理由で暴力を振るってくることはまずありえないと判断しました。

周りに人もたくさんいたので、それで精神的に助けられていたことは確かです。

かなりしつこかったのは確かですが、しばらくするとあきらめてもと来た方向に戻っていきました。



実は数日後に僕の友人も同じ目にあって、80ドル払ってしまったようです。

しつこいようですが、絶対にお金を払ってはいけません。

まず、お金を払う必要はありませんし、お金を払うと、支払ったお金以外にも多くの弊害が生まれます。

まず、同じような手口で他の仲間が狙ってきます。

向こうは、カモとして認識するからです。

当然ですが、逆もまた真なりで、一度振り切ると、次に狙われる確率は小さくなります。

次に、このような場合に誰かがお金を払ってしまうと、他の人たち、特に日本人が狙われやすくなります。

日本人は一番を金を持っていて、しかも一番お金を払ってしまいやすいからです。

最後に、彼らのため、そして社会全体のためになりません。

どこでどういう調査をしたのかは知りませんが、このようにして支払われたお金はほぼすべてドラッグの購入資金になるという調査結果があるそうです。

彼らは生活をするためではなく、ドラッグを買うための資金を捻出したいのです。

かなり間接的ではありますが、お金を払ってしまうことは、ドラッグ購入を手助けしていることになるのです。



アメリカでは暴力や銃使用が当たり前だと誤解されている方もいるようです。

確かに、日本に比べるとそういうことは多いのかもしれません。

しかし、アメリカは同時に訴訟社会です。

面倒なことになると、彼らの生活自体が危険にさらされます。

そのあたりはアメリカ人は日本人よりも意識が高いので、訴訟リスクには非常に敏感です。



日本ではあまり意識されないことですが、人間には常に社会的責任というものがあります。

自分自身がアメリカでの時間を楽しむためにも、そして社会的責任を果たすためにも、このような事態に遭遇したときに冷静に状況を判断し、毅然とした態度をとり、合理的な判断をすることが望まれます。