米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2008年2月22日金曜日

授業紹介~其の四十一



上の写真は先日行ったNBAの試合(「Goizuetaでの生活~其の三十二」参照)の様子です。

これはもう試合終盤で接戦だったので、大きな声を出してHawksを応援しよう、という意味です。

このような場合には「Louder」とか「Noise!」とか「I can't hear you」などが使われることが多いようです。



本日は先日のStrategic Managementの授業の様子を紹介させていただきたいと思います。

皆さん「囚人のジレンマ(Prisoners' Dilemma)」というやつをご存知でしょうか。

ゲーム理論でよく出てくるものなのですが、まずは簡単に紹介させていただきます。

一言で言うと「二人の人がある決定をするときに、それぞれが自分が一番得する行動をとると、結局両方とも損をしてしまう。」というものです。

そのような結論になるための前提条件や仮定はいろいろあるのですが、ここでは割愛させていただきます。

たとえば、文字通り囚人の例を考えてみましょう。

ある事件の共犯者が二人捕まったとします。

お互いに容疑を否認し続ければ1年で釈放されます。

お互いに容疑を認めれば、5年牢屋に入れられます。

片方が容疑を認め、もう片方が容疑を否認すれば、容疑を否認したほうは10年牢屋に入れられますが、容疑を認めたほうはすぐに釈放してもらえます。

では、実際に罪を犯し、つかまってしまったらどのような行動をとるでしょうか。

相手が否認した場合は、自分が容疑を認めてしまえば自分はすぐに釈放してもらえます。

相手が容疑を認めた場合は、自分も容疑を認めれば5年間牢屋に入れられますが、否認してしまうと10年も牢屋に入れられてしまうので、容疑を認めたほうが得です。

つまり、自分も容疑を認めたほうが有利なのです。

二人は同じ状況にいるので同じ行動をとるはずで、結局二人とも容疑を認めてしまうのです。

二人とも容疑を否認すれば1年で釈放されるのに。。。



この囚人のジレンマというやつは非常に有名で、ビジネススクールの授業ではよく出てきます。

経済学の授業でも出てきました。

実際に社会ではこの囚人のジレンマ状態に陥っていることが非常に多いのです。



長くなりましたので、また後日続けさせていただきたいと思います。