米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年2月9日土曜日
Goizuetaでの生活~其の二十六
せっかくなので、昨日のNHLの話をもう少し続けさせていただきたいと思います。
昨日の試合で一番おもしろかったのは、実は試合そのものではなく乱闘です。
きちんとした殴り合いだけで4回はありました。
小競り合いを含むと10回くらいになるかもしれません。
NHLはもともと他のスポーツに比べて乱闘が多いらしいですが、ここまで多い試合は珍しいそうです。
というわけで、本日の写真はその乱闘のときのものです。
僕はアメリカでスポーツの乱闘を見るのは2回目です。
以前は野球(MLB)の試合で乱闘を見ました。
しかし、MLBの乱闘とNHLの乱闘では決定的な違いがあります。
それは、NHLの乱闘では当事者以外があまりかかわらないということです。
MLBの乱闘の場合は、その乱闘がかなりの因縁に基づいたものでその年ではかなり有名な乱闘だったこともありますが、あっという間に両軍ベンチが空になり、全選手が乱闘に参加するか止めに入るかします。
しかし、昨日の試合の場合は、ほかの選手は「我関せず」という状態だったことすらありました。
当事者同士がひたすら殴り合い、しばらくしてからほかの選手と審判がやおら止めに入るという感じでした。
ちなみに、審判は原則的に乱闘の最中は止めに入ってはいけないというのをご存知でしょうか。
乱闘を止めに入ると誰にどのようようなペナルティーを科すかが判断できないこと、そして怪我をする可能性があるからだそうです。
つまり、審判は乱闘の最中はその乱闘を眺めながら退場者を決めるのです。
たとえば、日本のプロ野球の乱闘を思い起こしてください。
審判は乱闘が始まるまでは必死に止めに入ります。
しかし、一度乱闘が始まると止めには入りません。
これは前述のような理由によるのです。
乱闘が始まると選手間でおさまりがつくまで乱闘は続きます。
ところが、NHLの場合は肝心の選手が止めに入らないので、どうにもならないのです。
それでも見ているほうにとってはこれほど面白いことはなく、乱闘が始まると観客は大盛り上がりです。
長くなりそうなので、また明日以降続くということにさせていただきたいと思います。