米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年2月26日火曜日
授業紹介~其の四十四
上の写真は先日の献血(「Goizuetaでの生活~其の三十六」参照)の様子です。
自分で言うのもなんですが、さすがに緊張した顔をしていますね。
さて、間が空いてしまいましたが、本日は先日紹介(「授業紹介~其の四十一」参照)させていただいたStrategic Managementの授業紹介の続きをさせていただきたいと思います。
説明が長くなりましたが、Strategic Managementの授業では囚人のジレンマの実践が行われました。
ゲームの内容は、価格競争の例でした。
ルールは以下のとおりです。
・両方とも価格を維持すれば、お互いに150の利益を得る。
・片方が価格を下げ、もう片方が価格を維持した場合は、価格を下げたほうが300の利益を得、価格を維持したほうが150の損失を被る。つまり価格を下げたほうが大きなシェアを獲得し、価格を維持した方はシェアを失うということですね。
・両方とも価格を下げた場合は利益も損失も発生しない。
このルールに基づいて、「価格を維持する」「価格を下げる」の2枚のカードのどちらかを出し、利益の最大化を図ります。
最初のゲームは「何もしゃべらずに5人別の人とゲームをする」でした。
次のゲームは「共謀(つまり両方とも価格を維持するというカルテル)しない範囲で話をすることは許され、その上で5人別の人とゲームをする」です。
三回目のゲームは「共謀(つまり両方とも価格を維持するというカルテル)しない範囲で話をすることは許され、その上で1人の人と5回ゲームをする」です。
最後のゲームは「共謀(つまり両方とも価格を維持するというカルテル)しない範囲で話をすることは許され、その上で1人の人と終了の合図がかかるまでゲームをする」です。
これらのゲームをして、どのような利益を各プレイヤー(学生)が得るかを比較、分析するというのが授業でした。
実際にゲームを授業中に学生にやらせるあたり、ビジネススクールらしいなあと思いました。
また長くなってしまったので次回以降続けさせていただきます。
この件はあと一回で終了予定です。