米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年5月25日日曜日
アメリカ文化紹介~其の三十三
上の写真は昨日見に行ったWNBAのAtlanta Dream vs Detroit Shockの試合前の様子です。
Atlanta Dreamの首脳が挨拶をしているところです。
さて、昨日の続きですが、WNBAおよびAtlanta Dreamのビジネスとしての可能性です。
昨日も紹介させていただいたとおり、どうしてもNBAと比べてしまうと迫力に欠けることは否めません。
そして、実際に昨日の試合でも観客の入りはどう見てもいまいちでした。
現在のプロスポーツはチケットセールスで稼ごうとは思っていませんが、それでも観客は試合会場の雰囲気を作るうえで非常に大事な要素なのです。
基本的には広告や放映権で稼ぐのですが、その時に価格を決める重要な要素の一つが観客の数と試合会場の雰囲気なのです。
そのような前提を考慮したときに、広告や放映権を相応の値段で売れるほどコンテンツに魅力があるかと考えると、どうしても疑問を抱かざるを得ないのです。
チケットの値段もそれほど安いわけではないですし、Tシャツやジャージなどのグッズもそれなりの値段です。
ハーフタイムやタイムアウトの際に行われるアトラクションも、それはそれで楽しいのですが、やや陳腐化している感もあり、それだけで観客をひきつけることが出来るとは考えにくいのです。
ではWNBAにあってほかにはない魅力があるかといわれると、特に思いつかないというのが現状です。
ただ一つあるのは、四大スポーツではバスケットボール以外には女性のリーグはなく、これからも出てこなさそうだということです。
つまり、特に若い世代の女性の憧れの的にはなりうると考えられるわけです。
また、オリンピック競技であるので、オリンピックでうまく弾みをつけて注目度を増していくという戦略も考えられます。
というわけで、WNBAの将来はそんなに明るいとはいえなさそうではあるのですが、かといって可能性がまったくないわけでもありません。
女性の社会進出はアメリカでも依然として大きなテーマであり、その点ではWNBAの存在は重要なのです。
しかもアメリカは地元チームを徹底的に愛する国です。
我らがAtlanta Dreamをこれからも応援していきたいと思います。