米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2008年5月5日月曜日

アメリカ文化紹介~其の二十七



上の写真は先日NBAを見に行ったときの試合前のアメリカ国歌斉唱の様子です。

地元の合唱団が歌っています。

さて、本日プレーオフ第1ラウンドAtlanta Hawks対Boston Celtics最終戦が行われました。

結果、99対65で我らがHawksが負けてしまいました。

一言で言うとぼろ負けです。

昨日紹介させていただいたように、Hawksの地元ファンとしては圧倒的に格上のCelticsに余計なプレッシャーがかかることを期待していたのですが、現実はそう甘く甘くありませんでした。

第3クォーターの途中にはほぼ試合が決まり、両チームとも主力をほとんど使わずに控え選手を試合に出すというなんとも残念な試合になってしまいました。

この一戦に勝てば本当にアメリカ中がひっくり返るくらいの大騒ぎになっていたはずなのですが、そのときはBostonで暴動がおきかねないので、アメリカの治安保持のためにはよかったのかもしれません。



ここでなぜCelticsがそれほど注目されているかを、あくまで私見ではありますが紹介させていただきます。

Celticsは今シーズン前に非常に大掛かりな補強をしました。

しかしバスケットボールはチームワークが重視されるスポーツで、有力選手を補強したからといってすぐに勝利に結びつくわけではない、というのが定説なのです。

ただ、Celticsが補強した選手はいわゆるバスケットボール的に「賢く」そして「成熟した」オールラウンドな選手が多く、もしかしたら一年目から結果が出せるのではないか、と期待されていたのです。

そして実際にレギュラーシーズンを最高勝率で突破し、うまく選手を組み合わせることが出来れば一年目から結果を出せる、というお手本のようなケースになったか、と思われたのです。

ところがいくらレギュラーシーズンで勝っても、プレーオフのしかも第一ラウンドで負けては何の意味もないわけで、ここで負けると「やっぱりだめじゃないか」といわれかねないところだったのです。

しかも相手はプレーオフ進出は「まぐれ」以外の何者でもないと思われていたHawksで、そんな相手に負けようものならファンは黙っているはずがないのです。

というわけで最初は誰も注目していなかったこのカードもHawksが勝つたびにホップステップジャンプ状態で注目度を増していき、今日の試合にCelticsが負けようものなら各メディアがCelticsの敗因分析を書き立てることに疑いの余地はない状態だったのです。



というわけで、何はともあれHawksの今シーズンは終わってしまいました。

HawksはCelticsとは対照的に非常に若いチームで、未熟ながらも将来有望な選手がたくさんいます。

そのような選手がそううまく伸びるほど甘い世界ではないのですが、それでもこのプレーオフを見ていると来年に大きく期待してしまいます。

毎年のように期待を大きく裏切っているHawksですが、来年こそはプレーオフの第一ラウンドを突破して、その上さらに、、、といっていただきたいものであります。