米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2007年11月16日金曜日

授業紹介~其の八

本日もLeading People and Organizationsです。

といっても今日は、そのQ&A Sessionについてです。

この科目は期末試験を来週行うので、そのためのQ&A Sessionが本日ありました。

教授が黒板の前のいすに座り、まさに何でも聞きたいことがあれば聞いてこいと言う感じです。

選択科目はわかりませんが、必修科目ではこのようなQ&A Sessionが試験前に必ず行われます。

学生はありとあらゆる質問をぶつけます。

試験に関連する質問は当然ですが、

「この授業のどこがよくて、どこに問題があるか、それぞれひとつずつ挙げてくれ。そして、その問題点はどのようにすれば解決できると思うか。」

「Goizuetaの学生の長所と短所をひとつずつあげてくれ。」

など、よくそういうこと聞くよなあ、と思ってしまうようなことを平気で聞きます。

当然試験には関係ないのですが、教授がどのような問題意識を持って授業を含めた仕事全体に取り組んでいるのか、を確認したいのだと僕は個人的に理解しました。

面白かったので、二つ目の質問を本日は取り上げることにします。



質問の趣旨からして、当然他校と比べて、ということになってきます。

まず、長所としては、みな性格が非常によく、協力的だと言っていました。

これは僕も実感していることで、とにかくGoizuetaは平和なのです。

入学時点から学生全員が性格がよかったということはないと思うのですが、この空間にいると性格がよくならざるを得ない、というほど平和であります。

これは、ビジネススクールとまったく関係ないように聞こえますが、実はソフトスキルそのものであると思います。

実際のビジネスの場で、相手に対する印象が良いかどうかは非常に大きなことではないでしょうか。

日本でもアメリカでも同じことで、就職活動でも当然人間性は重視されます。

短所としては、数字に対する強さが足りないという印象がある、といっていました。

特にWhartonやChicagoと比べると、財務諸表分析力などに差があると実際に企業の方がおっしゃっていたそうです。

これはハードスキルですね。

印象がいいだけではビジネスにならないわけで、特に金融業界などを志望するとなると、数字に強いかどうかは重要です。

結論としては、当校はどちらかというとソフトスキルに秀でており、ハードスキルに改善の余地がある、という印象のようです。



このようにQ&A Sessionの本来の目的からは外れた話題で、本日の授業は盛り上がりました。