米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2007年11月7日水曜日

授業紹介~其の四

本日はブログのネタになるようなことがたくさんありました。

今思いついているだけでも5個はあるのですが、そんなに書いてもますます支離滅裂になるので、授業紹介をさせていただくことにします。

今回の授業紹介は、特にどの授業というわけではなく、授業全体です。

中間試験が終わったあと、6つある授業のうち3つでアンケートが実施されました。

内容は、

・授業のどこが有益か

・授業の仕方のどこが気に入っているか

・授業の仕方のどこが不満か

・授業全体に対する要望

・その他

などです。

半期制なので、その中間でアンケートを実施することにより、秋学期の後半に生かそうという狙いです。

無記名で、授業中の時間を割いて行われます。

教授によっては、公平を期すために教室の外に出る場合もあります。



本日はFinanceの授業でその結果の一部が紹介され、それに対する説明がありました。

その内容を軽く紹介させていただきます。

・板書が読めない

・授業内容が簡単すぎる

・授業中に質問をしようと思ったが、質問の回答を20分間される可能性があるのでできなかった。

などです。

最後のものは冗談半分ですが、それだけ授業中の質問にきちんと答えてもらえるということでもあります。

板書については気をつけるが、物理的にできないこともあるのでそこは勘弁してほしいとのこと。

授業内容は最初はゆっくりやって、ついて来れない学生が出ないようにしていたそうで、基本を一通り終わらせてからはすぐに難しくなってしまうので逆に気をつけるようにとのことでした。

この説明にも75分の授業のうち15分くらいを費やしました。



アンケートとは別に、中間試験の結果や採点に、疑問、不満、誤りなどがあったらいつでも研究室に来るようにとのことでした。

これは大体どの授業でも言われることで、試験は試験実施後2週間以内にすべて返ってきました。

ちなみに各教授ともオフィスアワーを設けているのですが、オフィスアワー以外にもメールで個別に予約をして研究室に行けたり、通りがかった時にいればいつでも質問できる、という教授がほとんどです。

模範解答も提示されます。

僕は日本の大学を卒業しているのですが、このあたりは日本ではありえなかったことです。

まず、試験は返却されないものの方が多かったと記憶しています。

模範解答が提示されることも少なかったと思いますし、試験についての採点の不満などは一切聞かないと明言している教授もいました。

ほかにも、僕が学部生のときに「試験前にだけ質問をしにくる学生は、絶対に相手をしない。」と明言している教授がいたと記憶しているのですが、そのようなことは当校では聞いたことがありません。

そのような発言をすると、こちらの学生はすぐにその発言の根拠を質すでしょう。

たとえ教授という立場にあっても、何事にも理由があって、それを説明できなければやってはいけないというのが、こちらの常識のようです。

ちなみにビジネススクールはアメリカの大学でもかなり特殊なところなので、その点だけはご承知おきください。



どのような状況においても出来る限りの改善を試みるという姿勢は、本当にすばらしいと思います。