米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2008年3月27日木曜日

授業紹介~其の五十七



上の写真は先日行われたG+のpresentation(「授業紹介~其の五十六」参照)のevaluation sheetです。

このように、presentationのあとには写真のようにコメントつきの評価をされます。

これは同級生からの評価で、ビジネススクールでは同級生を評価するというのはよくあることです。

これをもとに次回以降の改善を試みるのです。



というわけで、本日は先日紹介させていただいたG+のpresentationの続きです。

presentation前日の夜は徹夜はしませんでしたが、原稿を頭に叩き込み、何回も練習しました。

presentation当日の朝も、6時に起きて練習をしました。

やはり一晩寝ると忘れてしまうので、この朝の練習は効果的です。

かなり眠たかったことは確かですが。



そしていよいよ本番です。

人によってpresentationをする時間帯が違うのですが、僕は朝8時からのスロットでした。

自分で順番の希望を出すことが出来たので、一番最初を希望して、一番最初にpresentationをしました。

僕はこのような場合はほとんどの場合最初か最後を希望することにしていて、実際には、ほぼ毎回最初を希望しています。

最初にpresentationをするメリットは以下のとおりです。

・聞き手がpresentationに飽きていないので、聞いてくれる

・presentationのあとに質問を受けつけそれに答えなければいけないのですが、その質問がまだ陳腐化していない

・積極的だという印象を与えることが出来る

・失敗しても許されやすい

・他人のpresentationを聞いている間に自分のpresentationのための記憶が薄れるということがない

・他人のpresentationを集中して聞ける

・何より早く緊張から開放される

で、本番の出来ですが、まあまあといったところでしょうか。

やはり本番になると緊張してしまいますし、瞬間的に記憶が飛んだりするので、なかなか練習どおりには行きません。

つまってしまったり、いい間違えてしまったり、意識的に使っていたbody languageが止まってしまったりしました。



自分のpresentationが終わったあとは、安心してほかの同級生のpresentationに聞き入ることが出来ました。

その中でも、アメリカ人の同級生のpresentationは特に勉強になります。

彼らもかなり緊張していることは確かで、途中で記憶が飛んだりしているのですが、それでもpresentation skillはみなかなり高いものがあります。

まず、論点を整理するのが非常にうまいです。(これには日本語と英語の言語体系の違いもかなり大きく影響していますが)

そして、途中で記憶が飛んだときでもきちんとその前後をつなげることが出来ます。

また、body languageをはじめとした声以外の部分での伝達手段を非常に有効的に使います。

何よりも、何が起こっても常に堂々としています。

これは単に横柄であるということではなく、presentationでは大切なことなのです。

日本人は一般的に(日本語で話しても)presentation能力がないといわれますが、やはり日米では相当な差があると実感せざるを得ませんでした。